思い出すのは完全に透明化したアマンダの姿。


そこまでの過程を見なければならないと思うと、また恐怖心に包まれていく。


一番恐い思いをしているのは青っちなのに。


自分は逃げているだけだとわかっているのに、なかなか前を向くことができない。


「舞がそうしたいならそうすればいいよ。だけど後で後悔することになるかもね」


恵美は突き放すようにそう言い、他の2人を連れてベランダから教室へと入っていってしまったのだった。