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それから30分後。
舞の目の前には医師がいて、横には青っちの両親がいた。
病院へやってきた舞はちょうど病気の説明を受けに行く両親と鉢合わせをして、緊張しながらも挨拶をした。
そして一緒にこの部屋に通されたのだ。
突然ご両親と一緒に医師の説明を聞くことになった舞は緊張したけれど、青っちの病気については知っておきたかった。
そして告げられた病名は……「透明病です」まだ若い医師が伏し目がちにそう言った。
「透明病? なんですかそれは」
青っちの両親は透明病という名前を初めて聞くようで、まばたきを繰り返している。
「単純に言えば、どんどん体が透明化していく病気です。悪くなれば完全に消えて見えなくなってしまう」
「そんな病気があるんですか?」
にわかには信じられないようで、青っちの母親が首をかしげた。
「はい。透明になるにつれて体力が落ちていき、寝たきりになることもあります。ですがこれは日頃から運動やリハビリを行うことで改善されることがわかっています」
舞はぼんやりと医師の説明を聞いていた。
透明病は1億人に1人がかかる難病で、まだ日本では発症例がない。
つまり青っちが1人目になるみたいだ。
それから30分後。
舞の目の前には医師がいて、横には青っちの両親がいた。
病院へやってきた舞はちょうど病気の説明を受けに行く両親と鉢合わせをして、緊張しながらも挨拶をした。
そして一緒にこの部屋に通されたのだ。
突然ご両親と一緒に医師の説明を聞くことになった舞は緊張したけれど、青っちの病気については知っておきたかった。
そして告げられた病名は……「透明病です」まだ若い医師が伏し目がちにそう言った。
「透明病? なんですかそれは」
青っちの両親は透明病という名前を初めて聞くようで、まばたきを繰り返している。
「単純に言えば、どんどん体が透明化していく病気です。悪くなれば完全に消えて見えなくなってしまう」
「そんな病気があるんですか?」
にわかには信じられないようで、青っちの母親が首をかしげた。
「はい。透明になるにつれて体力が落ちていき、寝たきりになることもあります。ですがこれは日頃から運動やリハビリを行うことで改善されることがわかっています」
舞はぼんやりと医師の説明を聞いていた。
透明病は1億人に1人がかかる難病で、まだ日本では発症例がない。
つまり青っちが1人目になるみたいだ。