「どうしたの!?」


説明をパタリとやめた先生が青っちに駆け寄る。


それを見て舞はようやく椅子から立ち上がることだできた。


「だい……じょうぶ……です」


その声はひどく苦しげで、顔は青ざめて額から汗が滲んでいる。


今までと同じだ!


舞はハッとして青っちにかけよった。


その手を握りしめて確認するが、色は透けていない。


じゃあどこが……?


そう思って視線を下げた時、制服からのぞく青っちの足首が見えないことに気がついた。


少し透けているなんてものじゃない。


完全に消えているのだ。


舞は悲鳴を上げそうになって両手で口を押さえて後ずさりをした。


「保健室へ行きましょう」


先生が青っちに肩を貸しながら立ち上がらせようとする。


しかし青っちは力が入らないようでそのまま崩れ落ちてしまった。


「き、救急車を!」


舞は力の限り叫んだのだった。