店内のセッティングが終わった17時、私は大ちゃんに残ってもらい出すメニューを試飲してもらっていた。

「どうかな? 甘い?」
「そんなことない。でも少し度が強くてもいいかもしれない」
「了解」

 そっか、もう少し強めがいいか……じゃあ、ウォッカとか足してみて――……。

「だけど、美味いな。俺は好きだ」
「ありがとう、大ちゃん」

 その後も三種類ほどのお酒を飲んでもらいこの日はお開きにした。それから三日後お父さんとお祖父ちゃん、分家当主の人に試飲してもらい無事OKをいただきオープンの日が決まった。