***
「悠花、これどこに置く?」
「あっ、そこのテーブル置いといてー」
あれから一週間後のこと、お父さんが探してきた店舗に合わせてテーブルや椅子、グラスやインテリアを購入した私は開店準備に忙しくしていた。その時、店の入り口が開いて付けたばかりの鈴が鳴った。
「おーい。悠と大輝、昼飯買ってきた。父さんの奢り」
一番最初に鳴らしたのは悟か……なんだか、イメージ違ったけどまぁいいか。
「ありがと、悟!」
「いや、いいよ。俺暇だし」
「あはは……そうだねぇ、悟は優秀だからなぁ」
悟は、退魔士の中でもピカイチの秀才で学校でも学年トップだもんなぁ……それにイケメンだし。