お正月が開けて直ぐに補習授業が始まる。
冬休み明けの学力テストで進路がほぼ決定するのだ。合格祈願だから、なんて初詣になんか行かなければよかった。

学力テストは悲惨な結果になった。
志望校を変えることになるかもしれない。お母さんは何て言うだろうか。きっといつものように勉強しなさいとも、塾に行けとも言わないだろう。言われたら嫌なくせに、言われないと心配されていないような気になる。

やる気が出ないままに、窓から見える尚君の家の屋根を眺めていた。

尚君の大吉は今わたしの手の中にある。

すごくバチあたりなことをしてると思う。

でも、あの日家に戻ってからも何故かおみくじのことが気にかかってしかたなかったのだ。

持って帰って来てしまった自分の凶のおみくじを、次の日、境内の木に結びに行った。

尚君が大吉を結ぶところをずっと見ていたから、その枝を覚えていた。

不器用に結ばれた大吉。

その横にわたしの凶を結ぶ。

わたしの手が、尚君の大吉に伸びた。

走って家に帰った。これで大丈夫。悪い運は神様に預けてきたんだ。そう自分に言い聞かせたけれど、手の中にあるそれを見た時、わたしは凍りついた。

なんで持って来てしまったんだろう。