クラスではもう、修学旅行の準備が進められていた。私たちの学校では、昔ながらの雰囲気を感じながら食べ歩きをすることになっている。定番の京都や奈良ではなく今年は近くの食べ歩きスポットをまわることになっていた。今はグループごとにどこに行きたいかを決めている所だ。
配られたパンフレットを見てみると五平餅やおかきなど昔から伝統的に作られてきた食べ物もあれば、色鮮やかな炭酸ジュースなど今時の飲み物もあった。
私のグループは私を含め五人。班長の和人と、世話好きの夢、静かで大人しい由依とグループのムードメーカー貫太だ。
「俺五平餅食べたい!」
和人が元気にいうと、カンタも同じように賛成していた。
「由依ちゃんは?」
「私はなんでもいいよ。」
私が聞いたら由依ちゃんらしい答えが返ってきた。
「じゃあ夢は?」
「私はここのおかき屋がいいな。」
「オッケー」
私は決めたことを一枚の紙にまとめていく。今回は時間もお金も限られているから計画はしっかりしないと。
「俺、ここのアイスも食べたい。」
和人がさした店を見てみると、美味しそうなバニラ味のソフトクリームが載っていた。
「でもダメだよ。ここ、イートインしかダメなお店だもん。」
先生から、テイクアウトしか認められていないからここは断念するしかなかった。他にも行きたい店はたくさんあったが同じ理由や、営業時間の関係で断念しざるを得なかった。
「なんだよ、つまんないな」
和人と貫太はさっきから愚痴を言うばかりでまともに話を聞いてくれなくなってしまった。それじゃ困るのに。
「はい、じゃあ紙集めるよー」
結局決まったお店は五平餅屋とおかきだけだった。これじゃあ時間がだいぶ余るだろう。私は計画がちゃんとしてないと不安になるタイプだったから当日は他の四人に任せるしかない。
「集まったかなー」
樋口先生は紙を全グループ集めたことを確認して話があるからとみんなを席に座らせた。
「じゃあいつも頑張ってくれているみんなのために俺からいいお知らせがあります!」
「…なんと、夜の学校貸切で遊べることになりましたー!!」
「「えぇーーーーーー!」」
思わず後ろを向いて蘭々ちゃんと目があった。蘭々ちゃんは、「やったね!」と言わんばかりに目を輝かせていた。私も勿論嬉しい。
「それで!今日はまだ時間があるので何をするかをみんなで決めようと思って!」
「やったぜ!…なにやる?みんな〜!」
「肝試しじゃね?夜の学校と言ったら」
もうみんなで何をやるか決めている。話し合う中で一番多かったのが肝試しでこんな経験滅多にないと教室中お祭り騒ぎだった。
「肝試し平気?」
自分でも珍しいと思いながらも、蘭々ちゃんに聞いてみる。
「私は平気だよ。むしろ楽しみってくらい!」
なぜ聞いたかと言うと私が肝試しが苦手だから。心霊系はほんとに無理。しかも舞台が学校なんてかなり本格的だ…決まって欲しくなくて他の遊びも提案してみたけど最終的な多数決で肝試しをすることが決まった。
やることは肝試しと、クラスごとの学級遊び、かくれんぼ。学級遊びは、宝探しとドッジボールに決まった。
「じゃ、これで授業終わるから帰る準備しろよー」
「はーい」
修学旅行で食べ歩き以外にも何かやれることがないか先生なりに考えてくれたのだろうか。みんな「めっちゃ楽しみ!」「肝試しの時私怖いからよろしく!」とか言いながら帰る準備よりも話で盛り上がっている。
「華花ちゃん!肝試しとか、超楽しみだね!」
「あ…実は、私肝試し苦手なんだよね」
「そうなの!?ごめん!知らなくて…」
「ううん!一緒にまわれたらいいね。」
他にも、修学旅行に私服で行くかジャージで行くかをアンケートして話したりしていた。男子は、ジャージ派が多かったけど女子は私服派が圧倒的に多かった。私も私服派である。
肝試しは蘭々ちゃんとまわれたらそれが一番いいけど、グループでまわることになるんだろうなと密かに考えた。
やはり、その考えは的中した。
配られたパンフレットを見てみると五平餅やおかきなど昔から伝統的に作られてきた食べ物もあれば、色鮮やかな炭酸ジュースなど今時の飲み物もあった。
私のグループは私を含め五人。班長の和人と、世話好きの夢、静かで大人しい由依とグループのムードメーカー貫太だ。
「俺五平餅食べたい!」
和人が元気にいうと、カンタも同じように賛成していた。
「由依ちゃんは?」
「私はなんでもいいよ。」
私が聞いたら由依ちゃんらしい答えが返ってきた。
「じゃあ夢は?」
「私はここのおかき屋がいいな。」
「オッケー」
私は決めたことを一枚の紙にまとめていく。今回は時間もお金も限られているから計画はしっかりしないと。
「俺、ここのアイスも食べたい。」
和人がさした店を見てみると、美味しそうなバニラ味のソフトクリームが載っていた。
「でもダメだよ。ここ、イートインしかダメなお店だもん。」
先生から、テイクアウトしか認められていないからここは断念するしかなかった。他にも行きたい店はたくさんあったが同じ理由や、営業時間の関係で断念しざるを得なかった。
「なんだよ、つまんないな」
和人と貫太はさっきから愚痴を言うばかりでまともに話を聞いてくれなくなってしまった。それじゃ困るのに。
「はい、じゃあ紙集めるよー」
結局決まったお店は五平餅屋とおかきだけだった。これじゃあ時間がだいぶ余るだろう。私は計画がちゃんとしてないと不安になるタイプだったから当日は他の四人に任せるしかない。
「集まったかなー」
樋口先生は紙を全グループ集めたことを確認して話があるからとみんなを席に座らせた。
「じゃあいつも頑張ってくれているみんなのために俺からいいお知らせがあります!」
「…なんと、夜の学校貸切で遊べることになりましたー!!」
「「えぇーーーーーー!」」
思わず後ろを向いて蘭々ちゃんと目があった。蘭々ちゃんは、「やったね!」と言わんばかりに目を輝かせていた。私も勿論嬉しい。
「それで!今日はまだ時間があるので何をするかをみんなで決めようと思って!」
「やったぜ!…なにやる?みんな〜!」
「肝試しじゃね?夜の学校と言ったら」
もうみんなで何をやるか決めている。話し合う中で一番多かったのが肝試しでこんな経験滅多にないと教室中お祭り騒ぎだった。
「肝試し平気?」
自分でも珍しいと思いながらも、蘭々ちゃんに聞いてみる。
「私は平気だよ。むしろ楽しみってくらい!」
なぜ聞いたかと言うと私が肝試しが苦手だから。心霊系はほんとに無理。しかも舞台が学校なんてかなり本格的だ…決まって欲しくなくて他の遊びも提案してみたけど最終的な多数決で肝試しをすることが決まった。
やることは肝試しと、クラスごとの学級遊び、かくれんぼ。学級遊びは、宝探しとドッジボールに決まった。
「じゃ、これで授業終わるから帰る準備しろよー」
「はーい」
修学旅行で食べ歩き以外にも何かやれることがないか先生なりに考えてくれたのだろうか。みんな「めっちゃ楽しみ!」「肝試しの時私怖いからよろしく!」とか言いながら帰る準備よりも話で盛り上がっている。
「華花ちゃん!肝試しとか、超楽しみだね!」
「あ…実は、私肝試し苦手なんだよね」
「そうなの!?ごめん!知らなくて…」
「ううん!一緒にまわれたらいいね。」
他にも、修学旅行に私服で行くかジャージで行くかをアンケートして話したりしていた。男子は、ジャージ派が多かったけど女子は私服派が圧倒的に多かった。私も私服派である。
肝試しは蘭々ちゃんとまわれたらそれが一番いいけど、グループでまわることになるんだろうなと密かに考えた。
やはり、その考えは的中した。