晴天が続くマイヨルカの町は、国中の噂となりつつある。
ヨウイチはバレないかと心配になり、たまに雨を降らせる(店を休みにする)ことを決める。
時を同じくして「太陽王」を自称する怪しげな予言者が町に現れ、天気予報をするようになったので、その預言に合わせて天気を操作することにする。

しばらく後、王都からアリという召喚士直属の監察官が、快晴が続く原因を調べるためにやってくる。
ヨウイチの店「さんきんぐ」にも調査にやってきたアリだが、とても親切な態度で、警戒していたヨウイチも安心し、王国に対してもっていた不信感や敵対心が和らぐ。

天気予報が立て続けに当たる自称「太陽王」は、調子に乗って町の有力者などにも取り入るようになり、次第に横柄な態度をとるようになる。
町長も扱いに困っているとメルから聞いたヨウイチも責任を感じ始める。

ある日、店に訪れた自称太陽王は、エルフであるディアナに対してセクハラ・人種差別のような行動をとる。客とはいえあまりにひどい態度に怒るヨウイチとロッソ。
だが、二人を制して、居合わせたアリが自称太陽王に言い返し、口論の末に追い払ってくれる。感謝するヨウイチ達。

数日後、曇りが何日か続いた後に、自称太陽王は“晴れの儀式”を行うといって町の人を集める。
ヨウイチは、逆に天気を豪雨にして自称太陽王のメンツをつぶす。
その後、町の人たちの反感を買っていた自称太陽王は、追われるように町を出ていく。
ざまぁ成功でスッキリするヨウイチ達。
偽物でとはっきりしたので、アリも調査を終えて王都に帰っていく。

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町から離れた森の中、独り歩いている自称太陽王の前に、アリが現れる。
悪態をつく自称太陽王に向かって、冷たい目で呪詛の言葉を返すアリ。
すると、ニセ太陽王は苦しみながらその場で悶え死ぬ。
アリは「太陽王を名乗った貴方が悪いんです」と言って、蛇のような舌を見せて笑いながら消える。

アリは、”誰か”の前で事の次第を報告している。
太陽王のことだけでなく、クラーケンや死霊使いのことも話題に上る。
その“誰か”の胸には、王国の召喚士のエンブレムが飾られていた。