マイヨルカ出身の冒険者”ロッソ”が休暇で里帰りしてくる。
ロッソはメルの幼馴染で、ヨウイチに対して敵意をむき出しにし、一方的にライバルとして扱ってくる。
メルやディアナ、ロッソの弟・アスルが見守る中、ビーチスポーツ(スイカ割リ、ビーチフラッグ、遠泳)で対決する2人。ロッソが全勝する。

しばらくしたある日、町に休暇でやってきた別の冒険者が、ロッソを殴り倒す。
ロッソが、モンスター(死霊使い)との戦いで仲間を見捨てて、町に逃げてきたことが判明する。

時を同じくして、町から50kmほど離れた王国軍の宿営地が死霊使いに襲われ、ゾンビ化した兵士達がマイヨルカに向かっているという知らせが届く。
町長やヨウイチは相談の末、ゾンビの大軍を”町の外”で迎え撃つことを決め、休暇に来ていた冒険者たちにも協力してもらうことにする。
ヨウイチはロッソにも声をかけるが、メルやアスルの説得にもロッソは耳を貸さずに拒否する。

ロッソは、ヨウイチや冒険者たちが出発するのを眺めながら、回想する
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仲間の能力者たちと暗い森の中を進むロッソはゾンビに出くわす。
ゾンビの背後に強力な死霊使いの気配を感じたロッソは、仲間たちに退避を提案する。
それを無視した仲間たちは死霊使いに殺され、燃焼の能力使いだったロッソだけが辛くも生き延びる。
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ロッソは、その時のトラウマで敵と戦うことを恐れていた。

夜半、町の郊外の平野でヨウイチ達とゾンビの大軍の戦いが始まる。
同行した冒険者たちの活躍で、戦いは優勢に進む。
(ヨウイチはバレないようにスキルは使わず、テリーはカバンの中に隠れている)。

そのころ、ロッソが異様な気配を察知して目を覚ます。
実は死霊使いは、ゾンビの大軍と別行動をしており、数百体のゾンビとともに町のすぐ近くに現れる。
町の城壁の上で絶望するロッソ。
そこに、鎧に身を包んだディアナが現れ、「自分が戦うので、ヨウイチたちを呼びにいけ」とロッソを促す。

町のすぐ近くで対峙するディアナとゾンビの大軍。
そこに、自分も戦うことを選んだロッソが現れる。(助けは弟のアスルに呼びに行かせた)
ディアナの剣術とロッソの火炎拳でゾンビたちを倒すが、死霊使いは巨大なドラゴンゾンビを呼び出す。ドラゴンゾンビには攻撃が通じず、危機に陥る2人。

アスルがヨウイチの元にたどり着き、町の状況を伝える。
ヨウイチはテリーと一体化してステータスを全開放して助けに向かう。
ディアナとロッソがドラゴンゾンビに踏みつぶされる直前、ほぼ瞬間移動でヨウイチが駆けつけ、瞬くまにドラゴンゾンビと死霊使いを倒す。

スキルのことを隠しておきたいヨウイチの希望により、ロッソとディアナが死霊使いを倒したことになり、ロッソは名誉を回復する。
ロッソは町に残り、ビーチの警備員として働くことにする。