ボーイシュなショートヘアの娘には、あえてルーズソックスを着用させてみるのはどうだろう?

 ツインテールの娘は、スリムでスタイルバツグンだから何でも似合いそうだな。あえて何も履かせないほうが魅力的かも? 

 セミロングのメガネっ娘には純白のニーソ一択だろう。
 そもそもメガネっ娘である。何度でもいっておくがメガネっ娘なのである。
 異世界に不釣り合いであろうが、一切のクレームは受け付けない。

 メガネっ娘バンザーイ! メガネっ娘マンセー!

 ああああ…………、妄想はどこまでも果てしなく膨張し続けるのであった。

 全員がこれみよがしに、その胸の大きさをアピールするかのような服装で。そのいずれもが、女の子たちの肌に張り付くような白い布地で仕立てられた一品物の衣服であるようだ。

 あああああ――――っ、返す返すロングスカートの中に秘匿された、脚線美が拝めないことが、もどかしいっ!! 

 その中にあって、唯一のミニスカ派のトモカ先生の存在が頼もしい。
 ストキング派代表の女医のトモカは、お姉様らしくガータストキングで黒い網々のセクシー系ストキングの選択は大正解だ。

 親身になて応対してくれてる、女医のトモカだが、むちゃくちゃエロい! 裸よりむしろ着衣のほうがエッチ過ぎで、実以てけしからん。

 話を再び元に戻そう……。
 
 トモカ医師によって語られた、この異世界の概要を話すとざっとこんな感じになる。

 まず、時代は産業革命以前のヨーロッパに似ている。

「大きな飢饉や災害に襲われることもなく、農作物も豊富で、川からはマスに似た魚などもとれて、その燻製はたいそう美味だ。一度食べてみたらいい」

 思わず、はしたなく舌なめずりをあうるトモカは、妙に色っぽい。

 主だった産業は、農業・牧畜(主に穀物と野菜、果実、家畜の牛や山羊から搾れる乳)が主要産業で、それに関連して、家畜から搾れる乳と、それを原材料としたバターやチーズの製造、野菜を酢に漬けたピクルスの加工など。

 自給自足からは脱却しているが、まだ中世が色濃く残っている部分も感じる。

「野菜や果物、加工品の販売は、毎朝開かれる市場で農家が直接販売したり、販売を委託された者が変わりに販売して、その手数料を得ている」