「で、同じ娘を持つ物同士が寄り添ったというか……。そんな感じじゃないですか?」


「へぇ~……なるほど……」


「皮肉ですよね、親友同士が寄り添って、2人とも娘さんを亡くすなんて」


「あぁ……」


……え?

慌てて呼び止めようとしたけれど、逃げるようにして姿を消したのだった……。


「今、なんて?」


「え?」


「今、なんて言った?」


『2人とも娘さんを亡くすなんて』


そう聞こえたのは、俺だけか?


「あ……すみません、なんでもないです」


突然青くなり、ナースステーションの奥へ戻ろうとする鳥越ナース。


「あ、ちょっと!!」