と、言いながら、お姉さんは僕を手招きする。
 そんなこと言われても僕は腰が抜けている、動けない。
「うーん! うーん!」
 ループを両手で押さえつけたお姉さんは、「ボヨヨ~ン」という音とともに、やっとのことで巨乳が抜けた。そのはずみで腰を抜かして倒れ込んだままの僕に覆いかぶさる。
 僕の目の前がオッパイでいっぱいになった。顔を巨乳で挟まれたのだ。
 しかも今度こそ本物。むにゅむにゅしたこの感触からして本物に違いない。
「ん? 本物? 現実? 息もできない。夢にまで見た、生まれて初めての本物のオッパイ。夢なら覚めないでくれ、もしかしたらこれがあの世なのか? 幸せいっぱいだ、死んでよかった……」。オッパイを両手でつかんでみる。ずっしりした重みがある。本物だ。
 バッシーン!
 強い衝撃を左の頬に受けた。僕を夢から現実に戻す、お姉さんの頬ビンタ。
「あんたなにしてんの、助けてって言ってるでしょっ! はやく起きて手伝ってっ!」
 強引に手を引かれ起こされ、ループのそばに立たされると、今度は足が出てきた。
 はじめは片足、次に両足。ミニスカのパンツが出てきた時にはまた腰が抜けた。
「なにしてんの! じゃ、そこで四つん這いになって!」
 僕はループの真下で四つん這いになろうとしたが、抜けた腰のせいで、へたり込む。
「じゃあ、そのままでいいわっ! そのままじっとしててっ!」
 ループから出てきた足は、昴の肩を踏み台にして降りてくると、昴の目の前に可愛らしいパンツが広がり僕の頭全体がミニスカートで覆われた。
 今度は顔を生の太ももで挟み込まれたのだ。呆然としてそのままでいると、太ももはすぐに外れ、顔を見ると超ド級の美少女。
 さっきの綺麗なお姉さんが僕のそばに立ったまま、今度はループから一度に二本の足が出てくるのをサポートしている。昴がへたり込んだまま上を見上げると、二本の足が同時に昴の両肩を通過し、パンツが顔面に広がった。またスカートで包まれる。
 寸前、チラッと顔が見えたが、又しても美少女。そのまま気を失うかと思うと、さらにもう一人出てきた。出て来る前に顔を覗かせたのだが、その子は黒人とのハーフ美少女。
 次から次へと出て来る美少女や綺麗なお姉さんたちに、昴は、ここは天国だと思う。
 昴は腰が抜けたまま呆然としていた。あまりのことに、昴の口は半開きになっている。