しかし、「空飛ぶノロマな亀」と、中国人プレスは、俺たちの機体を指差して笑っていた。
「今にみてろよ、吠え面かかせてやる! 俺たちは空飛ぶ悪魔の亀だ!」
俺が乗ったドローンは、ゆっくりとパドックから出た。ドローンを載せたトレーラーには二人のドロボイと三人のドロクイが立って手を振っている。
空からパレード用の紙吹雪とともに、大歓声が聞こえて来た。
俺も、ドローンから出て、立って手を振る。大歓声のボルテージが上がる。
会場全体に英語と中国語のアナウンスが流れた。俺のことを紹介したのだろう。
俺は史上最年少、十九歳のドローンレーサー。現時点で日本最高新記録保持者なのだ。
アジアじゅうの人々が、俺のことを誇りに思ってくれている。そばにいるドロクイは中国十四億の民から選ばれた、美少女たちだ。俺の隣に立とうとして必死で争っている。
ネットやテレビを通じて、世界何十億人という人から見られるチャンスだからだ。
俺の横にドロボイが立った。目もくらむような美少年だ。中国メーカーの文字が描かれた、へそだしタンクトップとブーメランパンツに、ニーハイブーツ。
そのブーメランパンツのもっこりを俺に押し付けてきた。
俺が、笑って、もっこりを中指で弾いたら「ミャ~ン!」と言って、内股で逃げた。
今度は「加油!」と言いながら、ドロクイの一人が胸を密着させてくる。
俺好みの、大きなオッパイの美少女だった。加油は中国語で「頑張って!」の意味だ。
俺は黙ってうなずき、ハイレグの腰に手を回した。
それが俺のそばに立てるという許可だ。他のドロクイが、露骨に悔しそうにしている。
二人のドロボイは、俺が乗るドローンの前に出てポーズをとっている。
昨夜抱いた、セカンドパイロットの秋子は、俺の後からトレーラーに乗って出てきた。
同じようにドロボイとドロクイに囲まれていたが、可愛いドロボイを二人、両脇に立たせている。おそらく今夜、おもちゃにするのだろう。
各メーカーのドローンがトレーラーに載せられ、続々と前に出てくる。
ビクトリアハーバー全体が揺れるような大歓声に包まれた。
両脇にそびえ立つ高層ビル群に大歓声がこだまする。
レーザービームやプロジェクションマッピングの演出とともに、打ち上げ花火が上がった。
中国の国家主席が特別貴賓席でにこやかに手を振っている。
「今にみてろよ、吠え面かかせてやる! 俺たちは空飛ぶ悪魔の亀だ!」
俺が乗ったドローンは、ゆっくりとパドックから出た。ドローンを載せたトレーラーには二人のドロボイと三人のドロクイが立って手を振っている。
空からパレード用の紙吹雪とともに、大歓声が聞こえて来た。
俺も、ドローンから出て、立って手を振る。大歓声のボルテージが上がる。
会場全体に英語と中国語のアナウンスが流れた。俺のことを紹介したのだろう。
俺は史上最年少、十九歳のドローンレーサー。現時点で日本最高新記録保持者なのだ。
アジアじゅうの人々が、俺のことを誇りに思ってくれている。そばにいるドロクイは中国十四億の民から選ばれた、美少女たちだ。俺の隣に立とうとして必死で争っている。
ネットやテレビを通じて、世界何十億人という人から見られるチャンスだからだ。
俺の横にドロボイが立った。目もくらむような美少年だ。中国メーカーの文字が描かれた、へそだしタンクトップとブーメランパンツに、ニーハイブーツ。
そのブーメランパンツのもっこりを俺に押し付けてきた。
俺が、笑って、もっこりを中指で弾いたら「ミャ~ン!」と言って、内股で逃げた。
今度は「加油!」と言いながら、ドロクイの一人が胸を密着させてくる。
俺好みの、大きなオッパイの美少女だった。加油は中国語で「頑張って!」の意味だ。
俺は黙ってうなずき、ハイレグの腰に手を回した。
それが俺のそばに立てるという許可だ。他のドロクイが、露骨に悔しそうにしている。
二人のドロボイは、俺が乗るドローンの前に出てポーズをとっている。
昨夜抱いた、セカンドパイロットの秋子は、俺の後からトレーラーに乗って出てきた。
同じようにドロボイとドロクイに囲まれていたが、可愛いドロボイを二人、両脇に立たせている。おそらく今夜、おもちゃにするのだろう。
各メーカーのドローンがトレーラーに載せられ、続々と前に出てくる。
ビクトリアハーバー全体が揺れるような大歓声に包まれた。
両脇にそびえ立つ高層ビル群に大歓声がこだまする。
レーザービームやプロジェクションマッピングの演出とともに、打ち上げ花火が上がった。
中国の国家主席が特別貴賓席でにこやかに手を振っている。
