「学校は?」
オディーヌが聞く。
「学校は住宅地の公園側がいいんじゃないかな? 病院も」
そう言いながら、シアンはいろんな形のブロックを取り出して地面にバラバラと転がした。
「わぁ! すごい!」
レオは喜んでブロックを見ながらイメージを膨らませていく。
「この長細いのは何?」
オディーヌがシアンに聞く。
「これはオフィスビルだね。僕たちの事務所や会議場とかも中に作ろうかなって」
「ずいぶん……、高いビルですね」
「二百階建てだよ」
シアンはニコニコして言う。
「シアン様、それはさすがに……」
レヴィアは渋い顔をして言った。
「君はガハハハ! って言ってなさい」
シアンはレヴィアをにらむ。
「……。ガハハハ……」
レヴィアはうなだれながら言った。
この後、倉庫や工場などのブロックも並べていった。
◇
ブロックを並べ終わると、シアンは満足そうに街並みを眺め、
「それでは動かしてみるよ~」
と、言って両手を地面に向けた。
すると、プロジェクションマッピングのように地面に映像が投影される。それは自動車が走り、人が動いているシミュレーション画像だった。人はタワマンからたくさん湧き出して、それぞれショッピングモールやオフィスビルに行き、また、バスに乗って工場の方へ移動していく。
「わぁ! すごい!」
レオはキラキラした目で人の動きを追った。
「あれ? ここで人がたまっちゃったわ」
商業地への太い道で、渡ることができずに多くの人がたまってしまっている。
「横断歩道では数万人はさばけんのじゃな」
レヴィアが言う。
「じゃあ、立体交差だな」
そう言ってシアンは板を商業地域の道の上にかぶせる。
すると人の流れも車の流れもスムーズになった。
「この板は何ですか?」
オディーヌが聞く。
「ここは二階の高さがずーっと続く通路だよ。下には道がそのまま通ってるんだ」
「バッチリだね」
レオはうれしそうに言った。
3-5. チートな風力発電
「ずいぶんとコンパクトな街になりましたなぁ……」
レヴィアが腕組みしながら街を眺める。
「タワマンに詰め込んじゃったからね」
シアンが言う。
確かに住宅地がタワマン二十本で終わってしまっているので、都市の主要機能は一キロ四方にほとんど入ってしまっている。
オディーヌが聞く。
「学校は住宅地の公園側がいいんじゃないかな? 病院も」
そう言いながら、シアンはいろんな形のブロックを取り出して地面にバラバラと転がした。
「わぁ! すごい!」
レオは喜んでブロックを見ながらイメージを膨らませていく。
「この長細いのは何?」
オディーヌがシアンに聞く。
「これはオフィスビルだね。僕たちの事務所や会議場とかも中に作ろうかなって」
「ずいぶん……、高いビルですね」
「二百階建てだよ」
シアンはニコニコして言う。
「シアン様、それはさすがに……」
レヴィアは渋い顔をして言った。
「君はガハハハ! って言ってなさい」
シアンはレヴィアをにらむ。
「……。ガハハハ……」
レヴィアはうなだれながら言った。
この後、倉庫や工場などのブロックも並べていった。
◇
ブロックを並べ終わると、シアンは満足そうに街並みを眺め、
「それでは動かしてみるよ~」
と、言って両手を地面に向けた。
すると、プロジェクションマッピングのように地面に映像が投影される。それは自動車が走り、人が動いているシミュレーション画像だった。人はタワマンからたくさん湧き出して、それぞれショッピングモールやオフィスビルに行き、また、バスに乗って工場の方へ移動していく。
「わぁ! すごい!」
レオはキラキラした目で人の動きを追った。
「あれ? ここで人がたまっちゃったわ」
商業地への太い道で、渡ることができずに多くの人がたまってしまっている。
「横断歩道では数万人はさばけんのじゃな」
レヴィアが言う。
「じゃあ、立体交差だな」
そう言ってシアンは板を商業地域の道の上にかぶせる。
すると人の流れも車の流れもスムーズになった。
「この板は何ですか?」
オディーヌが聞く。
「ここは二階の高さがずーっと続く通路だよ。下には道がそのまま通ってるんだ」
「バッチリだね」
レオはうれしそうに言った。
3-5. チートな風力発電
「ずいぶんとコンパクトな街になりましたなぁ……」
レヴィアが腕組みしながら街を眺める。
「タワマンに詰め込んじゃったからね」
シアンが言う。
確かに住宅地がタワマン二十本で終わってしまっているので、都市の主要機能は一キロ四方にほとんど入ってしまっている。