「うわっ! 魔物に襲われてる!」
「え――――っ!」
俺は帆船の方にかじを切り、急行する。
近づいていくと、クラーケンの恐るべき攻撃の全貌が明らかになってきた。二十メートルはあろうかという巨体から伸ばされる太い触手が次々とマストに絡みつき、船を転覆させようと引っ張っている。船は大きく傾き、船員が矢を射ったり、触手に剣で切りつけたり奮闘しているものの、全く効いてなさそうだ。
「ユータ! どうしよう!?」
ドロシーは自分のことのように胸を痛め、悲痛な声を出す。ドロシーにそう言われちゃうと助けない訳にはいかない。
「イッチョ、助けてやりますか!」
俺はクラーケンに近づくと、飛行魔法を思いっきりかけてやった。
クラーケンの巨体は海からズルズルと引き出され、徐々に上空へと引っ張られていく。ヌメヌメとうごめくクラーケンの体表は、陽の光を受けて白くなったり茶色になったり、目まぐるしく色を変えた。
「いやぁ! 気持ち悪い!」
ドロシーはそう叫んで俺の後ろに隠れる。
クラーケンは「ぐおぉぉぉ!」と重低音の叫びをあげ、触手をブンブン振り回しながら抵抗するが、俺はお構いなしにどんどん魔力を上げていく……。
何が起こったのかと呆然とする船員たち……。
ついにはクラーケンは巨大な熱気球のように完全に宙に浮きあがり、船のマストにつかまっている触手でかろうじて飛ばされずにすんでいた。
★5の凶悪な海の魔物もこうなってしまえば形無しである。と、思っていたらクラーケンは辺り一面に墨を吐き始めた。
まるで雨のように降り注ぐ墨、カヌーにもバシバシ降ってくる。さらに、墨は硫酸のように当たったところを溶かしていく。
「うわぁ!」「キャ――――!!」
多くはシールドで防げたものの、カヌーの後ろの方は墨に汚され、あちこち溶けてしまった。
「あぁ! 新品のカヌーが――――!!」
頭を抱える俺。
ものすごく頭にきた俺はクラーケンをにらむと、
「くらえ! エアスラッシュ!」
そう叫んで、全力の風魔法をクラーケンに向けて放ってやった。
風の刃が空気を切り裂きながら音速でクラーケンの身体に食い込み……、
バシュッ!
派手な音を立てて真っ二つに切り裂いた。
「ざまぁみろ! タコ刺し、一丁!」
俺は大人げなく叫んだ。
「え――――っ!」
俺は帆船の方にかじを切り、急行する。
近づいていくと、クラーケンの恐るべき攻撃の全貌が明らかになってきた。二十メートルはあろうかという巨体から伸ばされる太い触手が次々とマストに絡みつき、船を転覆させようと引っ張っている。船は大きく傾き、船員が矢を射ったり、触手に剣で切りつけたり奮闘しているものの、全く効いてなさそうだ。
「ユータ! どうしよう!?」
ドロシーは自分のことのように胸を痛め、悲痛な声を出す。ドロシーにそう言われちゃうと助けない訳にはいかない。
「イッチョ、助けてやりますか!」
俺はクラーケンに近づくと、飛行魔法を思いっきりかけてやった。
クラーケンの巨体は海からズルズルと引き出され、徐々に上空へと引っ張られていく。ヌメヌメとうごめくクラーケンの体表は、陽の光を受けて白くなったり茶色になったり、目まぐるしく色を変えた。
「いやぁ! 気持ち悪い!」
ドロシーはそう叫んで俺の後ろに隠れる。
クラーケンは「ぐおぉぉぉ!」と重低音の叫びをあげ、触手をブンブン振り回しながら抵抗するが、俺はお構いなしにどんどん魔力を上げていく……。
何が起こったのかと呆然とする船員たち……。
ついにはクラーケンは巨大な熱気球のように完全に宙に浮きあがり、船のマストにつかまっている触手でかろうじて飛ばされずにすんでいた。
★5の凶悪な海の魔物もこうなってしまえば形無しである。と、思っていたらクラーケンは辺り一面に墨を吐き始めた。
まるで雨のように降り注ぐ墨、カヌーにもバシバシ降ってくる。さらに、墨は硫酸のように当たったところを溶かしていく。
「うわぁ!」「キャ――――!!」
多くはシールドで防げたものの、カヌーの後ろの方は墨に汚され、あちこち溶けてしまった。
「あぁ! 新品のカヌーが――――!!」
頭を抱える俺。
ものすごく頭にきた俺はクラーケンをにらむと、
「くらえ! エアスラッシュ!」
そう叫んで、全力の風魔法をクラーケンに向けて放ってやった。
風の刃が空気を切り裂きながら音速でクラーケンの身体に食い込み……、
バシュッ!
派手な音を立てて真っ二つに切り裂いた。
「ざまぁみろ! タコ刺し、一丁!」
俺は大人げなく叫んだ。



