クジラはその勢いのまま空中に飛び出した。二十トンはあろうかと言う巨体がすぐ目の前で宙を舞う。巨大なヒレを大きく空に伸ばし、水しぶきを陽の光でキラキラと輝かせながらその美しい巨体は華麗なダンスを披露した。
「おぉぉぉ……」「うわぁ……」
見入る二人……。
そのまま背中から海面に落ちていくクジラ……。
ズッバーン!
ものすごい轟音が響き、多量の海水が巻き上げられた。海水がまともにカヌーを襲って大きく揺れる。
「キャ――――!!」
俺にしがみついて叫ぶドロシー。
シールドは激しく海水に洗われ、向こうが見えなくなった。シールドがなかったら危なかったかもしれない。
「はっはっは!」
俺は思わず笑ってしまう。
「笑いことじゃないわよ!」
ドロシーは怒るが、俺はなぜかとても楽しかった。
「クジラはもういいわ! バイバイ!」
ドロシーは驚かされてちょっとご機嫌斜めだ。
「ハイハイ、それでは当カヌーは再度石垣島を目指します!」
俺はそう言うとコンパスを見て南西を目指し、加速させた。
ブシュ――――!
後ろでクジラが潮を吹いた。まるで挨拶をしているみたいだった。
3-3. タコ刺し一丁
バババババ……
新幹線並みの速度で海面スレスレを爆走する。シールドのすそから風をばたつかせる音が響いてくる。
日差しが海面をキラキラと彩り、どこまでも続く水平線が俺たちのホリディを祝福していた。
「ふふふっ、何だか素敵ねっ!」
ドロシーはすっかり行楽気分だ。
俺も仕事ばかりでここのところ休みらしい休みはとっていなかった。今日はじっくりと満喫したいと思う。
「あ、あれは何かしら!」
ドロシーがまた何か見つけた。
遠くに何かが動いている……。俺はすかさず鑑定をした。
キャラック船 西方商会所属
西洋式帆船 排水量 千トン、全長五十二メートル
「帆船だ! 貨物を運んでいるみたいだ」
「へぇ! 帆船なんて初めて見るわ!」
ドロシーは嬉しそうに徐々に大きくなってきた帆船を眺める……。
だが、急に眉をひそめた。
「あれ……? 何かおかしいわよ」
ドロシーが帆船を指さす。
よく見ると、帆船に何か大きなものがくっついているようだ。鑑定をしてみると……、
クラーケン レア度:★★★★★
魔物 レベル280
「おぉぉぉ……」「うわぁ……」
見入る二人……。
そのまま背中から海面に落ちていくクジラ……。
ズッバーン!
ものすごい轟音が響き、多量の海水が巻き上げられた。海水がまともにカヌーを襲って大きく揺れる。
「キャ――――!!」
俺にしがみついて叫ぶドロシー。
シールドは激しく海水に洗われ、向こうが見えなくなった。シールドがなかったら危なかったかもしれない。
「はっはっは!」
俺は思わず笑ってしまう。
「笑いことじゃないわよ!」
ドロシーは怒るが、俺はなぜかとても楽しかった。
「クジラはもういいわ! バイバイ!」
ドロシーは驚かされてちょっとご機嫌斜めだ。
「ハイハイ、それでは当カヌーは再度石垣島を目指します!」
俺はそう言うとコンパスを見て南西を目指し、加速させた。
ブシュ――――!
後ろでクジラが潮を吹いた。まるで挨拶をしているみたいだった。
3-3. タコ刺し一丁
バババババ……
新幹線並みの速度で海面スレスレを爆走する。シールドのすそから風をばたつかせる音が響いてくる。
日差しが海面をキラキラと彩り、どこまでも続く水平線が俺たちのホリディを祝福していた。
「ふふふっ、何だか素敵ねっ!」
ドロシーはすっかり行楽気分だ。
俺も仕事ばかりでここのところ休みらしい休みはとっていなかった。今日はじっくりと満喫したいと思う。
「あ、あれは何かしら!」
ドロシーがまた何か見つけた。
遠くに何かが動いている……。俺はすかさず鑑定をした。
キャラック船 西方商会所属
西洋式帆船 排水量 千トン、全長五十二メートル
「帆船だ! 貨物を運んでいるみたいだ」
「へぇ! 帆船なんて初めて見るわ!」
ドロシーは嬉しそうに徐々に大きくなってきた帆船を眺める……。
だが、急に眉をひそめた。
「あれ……? 何かおかしいわよ」
ドロシーが帆船を指さす。
よく見ると、帆船に何か大きなものがくっついているようだ。鑑定をしてみると……、
クラーケン レア度:★★★★★
魔物 レベル280



