しばらくこの新幹線レベルの速度で巡行し、観光しながらドロシーに慣れてもらおうと思う。
俺はコンパスを見ながら川沿いに海を目指す。
◇
しばらく行くと海が見えてきた。
「これが海だよ、広いだろ?」
俺は後ろを向いて声をかける。
すると、ドロシーは身を乗り出して俺の肩の上で黄色い声で叫んだ。
「すご~い!!」
もはや「すごい」しか言えなくなっている。
俺は、目をキラキラと輝かせながら海を眺めるドロシーを見て、つれてきて良かったと思った。
それにしても、日本だったらこの辺に中部国際空港の人工島があるはずなのだが……、見えない。単純に地球をコピーしたわけではなさそうだ。
俺は海面スレスレまで降りてきてカヌーを飛ばした。新幹線の速度でかっ飛んでいく朱色のカヌーは、海面に後方乱気流による航跡を残しながら南西を目指す。
ドロシーは初めて見る水平線をじーっと眺め、何か物思いにふけっていた。
どこまでも続く青い水平線……、18年間ずっと城壁の中で暮らしてきたドロシーには、きっと感慨深いものがあるのだろう。
「あ、あれ何かしら?」
ドロシーが沖を指さす。
見ると何やら白い煙が上がっている……。
鑑定をしてみると、
マッコウクジラ レア度:★★★
ハクジラ類の中で最も大きく、歯のある動物では世界最大
と、出た。
「クジラだね、海にすむデカい生き物だよ」
「え、そんなのがいるの?」
ドロシーは聞いたこともなかったらしい。
俺は速度を落とし、クジラの方に進路をとった。
近づいていくと、綺麗な海の中に長く巨大なマッコウクジラの巨体が悠然と泳いでいるのが見えた。その長さはゆうに十メートルを超えている。デカい。そばに小型のクジラが寄り添っている。多分、子供だろう。
「うわぁ! 大きい!」
嬉しそうにクジラを見つめるドロシー。
「歯がある生き物では世界最大なんだって」
「ふぅん……あっ、潜り始めたわよ」
クジラはゆったりと潜っていく……
「どこまで潜るのかしら?」
「さぁ……、深海でデカいイカを食べてるって聞いたことあるけど……」
などと話をしていると、急にクジラが急上昇を始めた。
「え? まさか……」
クジラはものすごい速度で海面を目指してくる。
「え、ちょっと、ヤバいかも!?」
俺はコンパスを見ながら川沿いに海を目指す。
◇
しばらく行くと海が見えてきた。
「これが海だよ、広いだろ?」
俺は後ろを向いて声をかける。
すると、ドロシーは身を乗り出して俺の肩の上で黄色い声で叫んだ。
「すご~い!!」
もはや「すごい」しか言えなくなっている。
俺は、目をキラキラと輝かせながら海を眺めるドロシーを見て、つれてきて良かったと思った。
それにしても、日本だったらこの辺に中部国際空港の人工島があるはずなのだが……、見えない。単純に地球をコピーしたわけではなさそうだ。
俺は海面スレスレまで降りてきてカヌーを飛ばした。新幹線の速度でかっ飛んでいく朱色のカヌーは、海面に後方乱気流による航跡を残しながら南西を目指す。
ドロシーは初めて見る水平線をじーっと眺め、何か物思いにふけっていた。
どこまでも続く青い水平線……、18年間ずっと城壁の中で暮らしてきたドロシーには、きっと感慨深いものがあるのだろう。
「あ、あれ何かしら?」
ドロシーが沖を指さす。
見ると何やら白い煙が上がっている……。
鑑定をしてみると、
マッコウクジラ レア度:★★★
ハクジラ類の中で最も大きく、歯のある動物では世界最大
と、出た。
「クジラだね、海にすむデカい生き物だよ」
「え、そんなのがいるの?」
ドロシーは聞いたこともなかったらしい。
俺は速度を落とし、クジラの方に進路をとった。
近づいていくと、綺麗な海の中に長く巨大なマッコウクジラの巨体が悠然と泳いでいるのが見えた。その長さはゆうに十メートルを超えている。デカい。そばに小型のクジラが寄り添っている。多分、子供だろう。
「うわぁ! 大きい!」
嬉しそうにクジラを見つめるドロシー。
「歯がある生き物では世界最大なんだって」
「ふぅん……あっ、潜り始めたわよ」
クジラはゆったりと潜っていく……
「どこまで潜るのかしら?」
「さぁ……、深海でデカいイカを食べてるって聞いたことあるけど……」
などと話をしていると、急にクジラが急上昇を始めた。
「え? まさか……」
クジラはものすごい速度で海面を目指してくる。
「え、ちょっと、ヤバいかも!?」



