ドロシーはおっかなビックリしながら拡大鏡をそっとのぞいた。
「きゃぁ!」
驚いて顔を上げるドロシー。
「なによこれー!」
「池の水だよ。拡大鏡で見ると、中にはいろんな小さな生き物がいるんだよ」
「え? 池ってこんなのだらけなの……?」
そう言いながら、ドロシーは恐る恐る拡大鏡を再度のぞく。
そして、じっくりと見ながらつぶやいた。
「なんだか不思議な世界ね……」
「ピョンピョンしてるの、ミジンコっていうんだけど、可愛くない?」
「うーん、私はこのトゲトゲした丸い方が可愛いと思うわ。何だかカッコいいかも。何て名前なの?」
嬉しそうに拡大鏡をのぞいてるドロシー。
「え? 名前……? 何だったかなぁ……、ちょっと見せて」
俺は拡大鏡をのぞき込み、不思議な幾何学模様の丸いプランクトンを眺めた。
中学の時に授業でやった記憶があるんだが、もう思い出せない。『なんとかモ』だったような気がするが……。俺は無意識に鑑定スキルを起動させていた。
開く鑑定ウインドウ……
クンショウモ レア度:★
淡水に棲む緑藻の一種
俺は表示内容を見て唖然とした。なぜ、こんな微細なプランクトンまでデータ管理されているのだろう。ウィンドウに表示されている詳細項目を見ると、誕生日時まで詳細に書いてあり、生まれた時からちゃんと個別管理がされてあるようだった。
「そんな……、バカな……」
急いで他のプランクトンも鑑定してみる。
ミカヅキモ レア度:★
淡水に棲む接合藻の仲間
イカダモ レア度:★
淡水に棲む緑藻の一種
全て、鑑定できてしまった……。
これはつまり、膨大に生息している無数のプランクトンも一つ一つシステム側が管理しているということだ。
一滴の池の水の中に数百匹もいるのだ、池にいるプランクトンの総数なんて何兆個いるかわからない。海まで含めたらもはや天文学的な膨大な尋常じゃない数に達するだろう。でも、その全てをシステムは管理していて、俺に個別のデータを提供してくれている。ありえない……。
きっと乳酸菌を鑑定しても一つ一つ鑑定結果が出てしまうのだろう。一体この世界はどうなってるのか?
「きゃぁ!」
驚いて顔を上げるドロシー。
「なによこれー!」
「池の水だよ。拡大鏡で見ると、中にはいろんな小さな生き物がいるんだよ」
「え? 池ってこんなのだらけなの……?」
そう言いながら、ドロシーは恐る恐る拡大鏡を再度のぞく。
そして、じっくりと見ながらつぶやいた。
「なんだか不思議な世界ね……」
「ピョンピョンしてるの、ミジンコっていうんだけど、可愛くない?」
「うーん、私はこのトゲトゲした丸い方が可愛いと思うわ。何だかカッコいいかも。何て名前なの?」
嬉しそうに拡大鏡をのぞいてるドロシー。
「え? 名前……? 何だったかなぁ……、ちょっと見せて」
俺は拡大鏡をのぞき込み、不思議な幾何学模様の丸いプランクトンを眺めた。
中学の時に授業でやった記憶があるんだが、もう思い出せない。『なんとかモ』だったような気がするが……。俺は無意識に鑑定スキルを起動させていた。
開く鑑定ウインドウ……
クンショウモ レア度:★
淡水に棲む緑藻の一種
俺は表示内容を見て唖然とした。なぜ、こんな微細なプランクトンまでデータ管理されているのだろう。ウィンドウに表示されている詳細項目を見ると、誕生日時まで詳細に書いてあり、生まれた時からちゃんと個別管理がされてあるようだった。
「そんな……、バカな……」
急いで他のプランクトンも鑑定してみる。
ミカヅキモ レア度:★
淡水に棲む接合藻の仲間
イカダモ レア度:★
淡水に棲む緑藻の一種
全て、鑑定できてしまった……。
これはつまり、膨大に生息している無数のプランクトンも一つ一つシステム側が管理しているということだ。
一滴の池の水の中に数百匹もいるのだ、池にいるプランクトンの総数なんて何兆個いるかわからない。海まで含めたらもはや天文学的な膨大な尋常じゃない数に達するだろう。でも、その全てをシステムは管理していて、俺に個別のデータを提供してくれている。ありえない……。
きっと乳酸菌を鑑定しても一つ一つ鑑定結果が出てしまうのだろう。一体この世界はどうなってるのか?



