「さて、処分を申し渡す!」
目をつぶり、縮こまるレヴィア。
「この星は消去! レヴィアは懲役千年!」
「そ、そんなぁ……」
涙目のレヴィア。
「ヴィーナ様! 消去だけは勘弁してください! たくさんの大切な人達がいるんです!」
俺は手を合わせ、懇願する。
「最後まで聞きな」
俺をギロっとにらむヴィーナ。
「ただし……。優秀な管理者候補がいるのであれば、執行猶予を付けるが……。レヴィア、いるのかい?」
ニヤッと笑ってレヴィアを見るヴィーナ。
「こ、候補……ですか?」
レヴィアは俺を見る。
「お主……、やるか?」
「えっ!? 私が管理者ですか!?」
「そうじゃ、素質もありそうじゃしな」
管理者として万能な権能を持ち、この星を統べて、大きく伸ばしていく……。それはすごいやりがいのありそうな仕事だった。
「ぜひ、やらせてください!」
俺は笑顔で言った。
レヴィアはにこやかにうなずくと、
「この男を推薦させてください」
と、ヴィーナに言った。
ヴィーナはニヤッと笑うと、
「ゲームのやりすぎで間抜けに死んだ男がねぇ……」
そう言って俺の目をのぞきこんだ。
「あの頃の自分とは違います! いろいろな試練を乗り越え、今や妻も仲間もいます。ぜひ、やらせてください!」
「お前は管理者って何やるか知ってるのかい?」
ヴィーナは眉間にしわを寄せる
「文明文化を発達させるんですよね?」
「ただ発達させるだけじゃダメよ。オリジナルな文明文化でないと意味ないわ」
「オリジナル……?」
「そうよ、日本の劣化コピー作られても評価はできないわ」
ヴィーナは厳しい目で俺を見る。
「そんなの一体どうやったら……」
「ヌチ・ギはファンタジーな魔法システムを作り込む事でチャレンジしたけど、失敗したわ。あなたならどうする?」
なるほど、ヌチ・ギはヌチ・ギなりに必死に考え頑張っていたのだ。では、俺ならどうするか……。要はみんなが生き生きと活力ある状態をキープすればいいだけなんだが……。
「うーん……。魔法そのものは良かったと思います。ただ、貴族たちによる独裁が市民の活力を奪ってしまったのが悪かったかなと」
「ふぅん……、分かってるじゃない」
ヴィーナはうれしそうに笑った。
「私も王様に指名手配されたので……」
俺はうなだれた。



