自宅で寝てても経験値ゲット!~転生商人が最強になってムカつく勇者をぶっ飛ばしたら世界の深淵に

 そして、空間のすき間に手を入れて女性を引っ張り出した。
「よいしょっと!」

「え? あれ? なんじゃ?」
 キョロキョロしながら出てきた女性は、なんと海王星で見た大人のレヴィアだった。

「あれ? ずいぶん育ってない?」
 ヴィーナは怪訝(けげん)そうな顔をして言う。
 レヴィアは、豊満な自分の胸を持ち上げて満足そうな表情を浮かべると、
「これからはこの身体で行くとするかのう。うっしっし」
 と、うれしそうに笑った。







6-10. 懲役千年

 シアンはホールを元の地球に戻し、空には夕焼け空が戻ってきた。
 ヴィーナはビキニアーマーの女の子を宮殿に合流させ、
「これで片付いたかしら?」
 と周りを見回した

 するとドアが開いた。
「旦那様~! 姐さ~ん!」
 アバドンが走ってくる。
「おぉ、アバド~ン!」
 俺もアバドンの方へ駆けて行って、思いっきり抱き着いた。
「ありがとう! おかげで解決したよ!」
「え? 私、まだ何もやってないんですが……」
 ドロシーも駆け寄ってきたアバドンに抱き着き、泣き出した。
「アバドンさ~ん! うわぁぁん!」
「あ、(あね)さん、ご無事ですか?」
 アバドンは困惑気味に聞く。
「うんうん……。ありがとう……、うっうっうっ……」

 どういうことか分からず、首をひねっているアバドンに、俺は言った。
「俺たちは未来のお前に救われたんだ」
「未来の私……?」
「そう、カッコよかったぞ! 後でゆっくり説明するよ」
「本当にすごかったのよ!」
 二人に熱く()められて、照れるアバドン。
「あ、そ、そうなんですね。よ、良かった。グフフフ……」

        ◇

 ヴィーナはレヴィアに言った。
「さて、お前の不始末をどうするかだな……」
「ヒェッ! どうかお手柔らかに……」
 レヴィアは、ひどくおびえた様子で縮こまった。
「ヌチ・ギの女狂いを報告もせず、街は発展せず、ダメダメなのよね、お前……」
「いや、これには深い訳が……」
「言い訳は見苦しいわよ!」
 ヴィーナの鋭い視線がレヴィアを射抜く。

 俺はレヴィアがかわいそうになった。
「ヴィーナ様、彼女なりに頑張ったんです。何とか情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)の余地を……」
「お前は黙ってな!」
 ヴィーナの鋭い目に射抜かれ、ゾッとした。こ、怖い……。