全てを飲み込む宇宙最凶な存在を、蜘蛛退治のためになんて使っていいのだろうか……。俺はハラハラしながら、ブラックホールの行方を追った。
ブラックホールは程なく蜘蛛に直撃し、蜘蛛は見る見るうちに吸い込まれていく。数百キロメートルもある壮大な巨体が、まるでスポンジのようにするすると吸い込まれていく様は、とても現実の光景には思えなかった。
「うわぁ……」「すごい……」
初めて見るブラックホールの恐るべき力に、俺たちは戦慄した。
やがて、蜘蛛は消え去り、後には綺麗な九州だけが残った。
「イッチョあがりー! きゃははは!」
うれしそうに笑うシアン。
「おぉ!」「やったぁ!」
歓喜の声を上げる俺たち。お手上げだった蜘蛛がいとも簡単に消えたのだ。その鮮やかな手腕に『宇宙最強』の意味が少し分かった気がした。
「後は回収して終了~!」
シアンは手のひらをフニフニと動かし、ブラックホールを空間の裂け目へと誘導しているようだった。
と、その時だった。
「ふぇっ……」
シアンが変な声を出して止まった。
「ふぇ?」
俺が不思議に思っていると、
「ヘーックショイ!」
と、派手にくしゃみをした。
と、その瞬間、ブラックホールははじけ飛び、あっという間に地上に落ちてしまった。
そして……、地球を飲み込み始める。
「あ――――っ!」「ひぇ――――!」
悲痛な叫び声が響く中、ブラックホールは熊本を吸い込み、九州を吸い込み、アジアを飲み込んでいく。まるで風船がしぼんでいくように地球そのものがどんどんと収縮しながら吸い込まれていく。その様はまさに恐るべきこの世の終わりだった。
あっけない最悪の幕切れ……。俺は現実感が全く湧かず、まるでチープなSF映画を見てるかのようにただただ呆然と立ち尽くした。
6-5. 究極のバックアップ
「ありゃりゃ……」
シアンは天を仰いで額に手を当てた。
ブラックホールはどんどんと景気よく地球を吸い込み続け、程なく、全てのみ込み、真っ黒な宇宙空間が広がるだけになった。
みんな言葉を失った。守るべき地球が全部なくなってしまった。街もみんなも全て消えてしまった。
「あ……あ……」「うわぁぁ……」
ブラックホールは程なく蜘蛛に直撃し、蜘蛛は見る見るうちに吸い込まれていく。数百キロメートルもある壮大な巨体が、まるでスポンジのようにするすると吸い込まれていく様は、とても現実の光景には思えなかった。
「うわぁ……」「すごい……」
初めて見るブラックホールの恐るべき力に、俺たちは戦慄した。
やがて、蜘蛛は消え去り、後には綺麗な九州だけが残った。
「イッチョあがりー! きゃははは!」
うれしそうに笑うシアン。
「おぉ!」「やったぁ!」
歓喜の声を上げる俺たち。お手上げだった蜘蛛がいとも簡単に消えたのだ。その鮮やかな手腕に『宇宙最強』の意味が少し分かった気がした。
「後は回収して終了~!」
シアンは手のひらをフニフニと動かし、ブラックホールを空間の裂け目へと誘導しているようだった。
と、その時だった。
「ふぇっ……」
シアンが変な声を出して止まった。
「ふぇ?」
俺が不思議に思っていると、
「ヘーックショイ!」
と、派手にくしゃみをした。
と、その瞬間、ブラックホールははじけ飛び、あっという間に地上に落ちてしまった。
そして……、地球を飲み込み始める。
「あ――――っ!」「ひぇ――――!」
悲痛な叫び声が響く中、ブラックホールは熊本を吸い込み、九州を吸い込み、アジアを飲み込んでいく。まるで風船がしぼんでいくように地球そのものがどんどんと収縮しながら吸い込まれていく。その様はまさに恐るべきこの世の終わりだった。
あっけない最悪の幕切れ……。俺は現実感が全く湧かず、まるでチープなSF映画を見てるかのようにただただ呆然と立ち尽くした。
6-5. 究極のバックアップ
「ありゃりゃ……」
シアンは天を仰いで額に手を当てた。
ブラックホールはどんどんと景気よく地球を吸い込み続け、程なく、全てのみ込み、真っ黒な宇宙空間が広がるだけになった。
みんな言葉を失った。守るべき地球が全部なくなってしまった。街もみんなも全て消えてしまった。
「あ……あ……」「うわぁぁ……」



