自宅で寝てても経験値ゲット!~転生商人が最強になってムカつく勇者をぶっ飛ばしたら世界の深淵に

 激しい地響きの後、火山は轟音を放ちながら激しく爆発を起こした。吹き上がる赤いマグマは天を焦がし、ヌチ・ギも美しき戦乙女(ヴァルキュリ)たちも一瞬でのみ込まれた。

 ズーン! ドーン!
 激しい噴火は続き、吹き上がった噴煙ははるか彼方上空まで立ち上る。
 物理攻撃無効をキャンセルさせる仕掛けをレヴィアが仕込んでいたのだろう。噴火の直撃を受けた彼らは跡形もなく、消えていった。

 ズン! ズン! と噴火の衝撃が続き、地震のように揺れ動く神殿の中で、ドロシーは泣いた。
「うっうっうっ……ごめんなさいぃぃ……うわぁぁ!」
 胸が張り裂けるような痛みの中、狂ったように泣いた。
 世界のためとはいえ、五人の乙女たちの手を汚させ、殺してしまったのだ。もはや人殺しだ……。
 仕方ない事だとはわかっていても、それを心は受け入れられない。

 ドロシーの悲痛な泣き声はいつまでも神殿にこだましていた……。








5-9. 漆黒の巨大構造体、地球

 シャトルは徐々に高度を下げ、いよいよ海王星本体へ突入する。
 レヴィアは船内からできる範囲で、爆発してしまった翼の先端の応急措置を頑張っている。

 ボウッという音と同時にシャトルは海王星に突入した。
 突入したと言っても青いガスの海があるわけではない。ただ、暴風が吹き荒れる霞がかった薄い雲に入っただけだ。ちょうど、海水は透明なのに上から見ると真っ青に見えるのに似てるかもしれない。
 シャトルは嵐の中をどんどんと深く潜っていく。ただでさえ弱い太陽の光はすぐに届かなくなり、闇の世界が訪れる。レヴィアはライトを点灯し、さらに深部を目指す。
 どのくらい潜っただろうか、小さな白い粒がまるで吹雪のように吹き荒れ始めた。

「これ、何だかわかるか?」
 レヴィアがドヤ顔で聞いてくる。
「え? 雪じゃないんですか?」
「ダイヤモンドじゃよ」
「ダ、ダイヤ!?」
「取ろうとするなよ、外は氷点下二百度じゃ。手なんか出したら即死じゃ」
「だ、出しませんよ!」
 とは答えたものの、こんなにたくさん降っているなら少し持ち帰って指輪にし、ドロシーにあげたいなと思った。まぁ、海王星の世界の物をどうやったらデジタル世界に持ち込めるのか皆目見当もつかないが……。

      ◇

 モウモウと煙が吹き上がっている一帯にやってきた。