シャトルは徐々に加速し、宇宙港を離れ、海王星へと降りていく。
『S-4237F、直ちに停船しなさい。繰り返す。直ちに停船しなさい』
スピーカーから停船命令が流れてくる。
「うるさいのう……」
レヴィアは、画面を操作し、スピーカーを止めてしまった。
「こんなことして大丈夫なんですか?」
俺はキリキリと痛む胃を押さえながら聞く。
「全部ヌチ・ギのせいじゃからな。ヌチ・ギに操られたことにして逃げ切るしかない」
俺は無理筋のプランに頭がクラクラした。そんな言い訳絶対通らないだろう。しかし、ヌチ・ギの暴挙を止めるのがこの手しかない以上、やらねばならないし、もはや覚悟を決めるより他なかった。
◇
シャトルはグングンと加速しながら海王星を目指す。
地球の17倍もある巨大な碧い惑星、海王星。徐々に大きくなっていく惑星の表面には、今まで見えなかった微細な縞や、かすかにかかる白い雲まで見て取れるようになってきた。
これが俺たちの本当の故郷、母なる星……なのか……。
俺はしばらく、そのどこまでも美しく碧い世界を眺め、その壮大な景色に圧倒され、畏怖を覚えた。
すると、遠くの方で赤い物がまたたいた。
「おいでなすった……」
レヴィアの目が険しくなる。
徐々に見えてきたそれは巨大な赤い電光掲示板のようなものだった。海王星のスケールから考えるとそれこそ百キロメートルくらいのサイズのとんでもない大きさに見える。よく見ると、『STOP』と赤地に白で書いてある。多分、ホログラム的な方法で浮かび上がらせているのだろう。
「何ですかあれ?」
「スカイパトロールじゃよ。警察じゃな」
「マズいじゃないですか!」
青くなる俺。
「じゃが、行かねばならん。……。お主ならどうする?」
「何とかすり抜けて強行突破……ですか?」
「そんな事したって追いかけられて終わりじゃ。こちらはただのシャトルじゃからな。警備艇には勝てぬよ」
「じゃあどうするんですか?」
「これが正解じゃ!」
レヴィアは画面を両手で忙しくタップし始め、シャトルの姿勢を微調整する。そして出てきたアイコンをターンとタップした。
ガコン!
船底から音がする。
そして、レヴィアはパネルからケーブルを引っ張り出すと小刀で切断した。
急に真っ暗になる船内。
『S-4237F、直ちに停船しなさい。繰り返す。直ちに停船しなさい』
スピーカーから停船命令が流れてくる。
「うるさいのう……」
レヴィアは、画面を操作し、スピーカーを止めてしまった。
「こんなことして大丈夫なんですか?」
俺はキリキリと痛む胃を押さえながら聞く。
「全部ヌチ・ギのせいじゃからな。ヌチ・ギに操られたことにして逃げ切るしかない」
俺は無理筋のプランに頭がクラクラした。そんな言い訳絶対通らないだろう。しかし、ヌチ・ギの暴挙を止めるのがこの手しかない以上、やらねばならないし、もはや覚悟を決めるより他なかった。
◇
シャトルはグングンと加速しながら海王星を目指す。
地球の17倍もある巨大な碧い惑星、海王星。徐々に大きくなっていく惑星の表面には、今まで見えなかった微細な縞や、かすかにかかる白い雲まで見て取れるようになってきた。
これが俺たちの本当の故郷、母なる星……なのか……。
俺はしばらく、そのどこまでも美しく碧い世界を眺め、その壮大な景色に圧倒され、畏怖を覚えた。
すると、遠くの方で赤い物がまたたいた。
「おいでなすった……」
レヴィアの目が険しくなる。
徐々に見えてきたそれは巨大な赤い電光掲示板のようなものだった。海王星のスケールから考えるとそれこそ百キロメートルくらいのサイズのとんでもない大きさに見える。よく見ると、『STOP』と赤地に白で書いてある。多分、ホログラム的な方法で浮かび上がらせているのだろう。
「何ですかあれ?」
「スカイパトロールじゃよ。警察じゃな」
「マズいじゃないですか!」
青くなる俺。
「じゃが、行かねばならん。……。お主ならどうする?」
「何とかすり抜けて強行突破……ですか?」
「そんな事したって追いかけられて終わりじゃ。こちらはただのシャトルじゃからな。警備艇には勝てぬよ」
「じゃあどうするんですか?」
「これが正解じゃ!」
レヴィアは画面を両手で忙しくタップし始め、シャトルの姿勢を微調整する。そして出てきたアイコンをターンとタップした。
ガコン!
船底から音がする。
そして、レヴィアはパネルからケーブルを引っ張り出すと小刀で切断した。
急に真っ暗になる船内。



