『あれあれ、カマかけたら引っかかりおったわ。一体どんなことやったんじゃ? このスケベ。 キャハハハ!』
「……。」
引っかかった俺は返す言葉がなかった。
『まぁええじゃろう。ただし、見つからずに連れ出された時だけじゃぞ!』
「……、ありがとうございます……」
これでドロシー奪還計画の懸案は解決した。そして、こんなバカ話ができることの幸せに改めてみんなに感謝した。
◇
宮崎の火口のだだっ広い神殿でレヴィアはゴロンと冷たい床に転がって考えていた。ユータたちがヌチ・ギの屋敷からこっそりドロシーを奪還する? どう考えても無謀で滑稽な挑戦だった。管理者をなめ過ぎではないだろうか……?
何か策があるか……、特別な情報を持っているのか……、いろいろなケースを想定してみた。
「いや、違う!」
レヴィアはガバっと起き上がった。
そして、つぶやいた。
「あやつら、死ぬつもりじゃ……」
レヴィアは唖然とした。
晴れ晴れとした口調だったから気づかなかったが、成功できるなんて本人たちも思ってないに違いなかった。たとえ死んでも成し遂げねばならぬことがある、その覚悟にレヴィアは思わず震えた。
レヴィアは大きく息をつき、金髪のおかっぱ頭をぐしゃぐしゃとかきむしると、
「我も覚悟を決める時が来たようじゃ……。お主らに教えられるとはな……」
レヴィアは今まで事なかれ主義で、現状維持さえできれば多少の事は目をつぶってきた。でも、それがヌチ・ギの増長を呼び、世界がゆっくりと壊れてきてしまっていることを認めざるを得なかった。
スクッと立ち上がるとレヴィアは、空間の裂け目からイスとテーブルを出して座り、大きな情報表示モニタを三つ出現させた。青白い画面の光がレヴィアの幼い顔を照らす。
レヴィアは画面を両手でクリクリといじりながら情報画面を操作し、何かを必死に追い求めていた。
「ふーん、暗号系列を変えたか……、じゃが、我にそんな小細工は効かぬわ、キャハッ!」
レヴィアはそう言って笑うと、画面を両手で激しくタップし続けた……。
4-5. ヘックショイ!
早速奪還作戦開始だ。俺は救出に使えそうな物をリュックに詰めていく、工具、ロープ、文房具……そして、ドロシーの服に手を伸ばした。麻でできた質素なワンピース……。
「……。」
引っかかった俺は返す言葉がなかった。
『まぁええじゃろう。ただし、見つからずに連れ出された時だけじゃぞ!』
「……、ありがとうございます……」
これでドロシー奪還計画の懸案は解決した。そして、こんなバカ話ができることの幸せに改めてみんなに感謝した。
◇
宮崎の火口のだだっ広い神殿でレヴィアはゴロンと冷たい床に転がって考えていた。ユータたちがヌチ・ギの屋敷からこっそりドロシーを奪還する? どう考えても無謀で滑稽な挑戦だった。管理者をなめ過ぎではないだろうか……?
何か策があるか……、特別な情報を持っているのか……、いろいろなケースを想定してみた。
「いや、違う!」
レヴィアはガバっと起き上がった。
そして、つぶやいた。
「あやつら、死ぬつもりじゃ……」
レヴィアは唖然とした。
晴れ晴れとした口調だったから気づかなかったが、成功できるなんて本人たちも思ってないに違いなかった。たとえ死んでも成し遂げねばならぬことがある、その覚悟にレヴィアは思わず震えた。
レヴィアは大きく息をつき、金髪のおかっぱ頭をぐしゃぐしゃとかきむしると、
「我も覚悟を決める時が来たようじゃ……。お主らに教えられるとはな……」
レヴィアは今まで事なかれ主義で、現状維持さえできれば多少の事は目をつぶってきた。でも、それがヌチ・ギの増長を呼び、世界がゆっくりと壊れてきてしまっていることを認めざるを得なかった。
スクッと立ち上がるとレヴィアは、空間の裂け目からイスとテーブルを出して座り、大きな情報表示モニタを三つ出現させた。青白い画面の光がレヴィアの幼い顔を照らす。
レヴィアは画面を両手でクリクリといじりながら情報画面を操作し、何かを必死に追い求めていた。
「ふーん、暗号系列を変えたか……、じゃが、我にそんな小細工は効かぬわ、キャハッ!」
レヴィアはそう言って笑うと、画面を両手で激しくタップし続けた……。
4-5. ヘックショイ!
早速奪還作戦開始だ。俺は救出に使えそうな物をリュックに詰めていく、工具、ロープ、文房具……そして、ドロシーの服に手を伸ばした。麻でできた質素なワンピース……。



