武闘会の最終日がやってきた。武闘会は二日かけて予選、そして最終日に決勝トーナメントがある。トーナメントといっても勇者はシードなので決勝にしか出てこない。そして俺は王女の特別枠で準決勝のシードとなっている。予選を勝ち抜いた四名の中で勝ち残った者が俺と戦う段取りだ。
お昼に闘技場へと歩いて行くと、街全体がお祭り騒ぎになっていた。
ポン! ポン!
どこまでも透き通った青空に魔法玉が破裂し、武闘会を盛り上げる。
石畳のメインストリートの両側は屋台がずらりと埋め尽くし、多くの人出でにぎわっていた。武闘会はこの街最大のお祭りであり、街の人たちみんなが楽しみにしているイベントなのだ。特に今年は優勝特典が絶世の美女リリアン姫との結婚となっているため、街の人たちは口々に優勝者の予想やリリアンの結婚について盛り上がっていた。優勝候補ナンバーワンは何といっても勇者だ。人族最強の称号を欲しいままにする圧倒的強者、その強さに子供たちは憧れ、大人たちも頼りにしているのだ。
ただ……。実際に会えば幻滅してしまうような最低の男なのだが。
集合場所の控室へ行くとすでに四名の屈強な男たちが万全の装備で座っており、鋭い眼光で俺をにらみつけてくる。
案内の男性は、普段着のままのヒョロッとした貧相な体格の俺を見て
「え? あなたがユータ……さんですか?」
と、驚いた。
「そうですが?」
「えーと……これから戦うんですよね? 装備とかは……?」
「装備なんていりませんよ、こぶし一つあれば十分です」
俺はそう言ってこぶしを握って見せた。
すると、四名の男たちはバカにされたと思い、ガタガタっと立ち上がってやってくる。
いかつい金属製の鎧に身を包んだ男が俺の前に立ち、にらんで言った。
「おいおい……、なめんのもいい加減にしろよ! なんでお前みたいなのがシードなんだよ!」
「俺が一番強いからですね」
俺は淡々と返す。
「じゃぁ、今お前ぶっ倒したらシード権くれるか?」
鎧兜の中でギラリと眼光が光る。
何だか面倒なことになってしまったが、ちょっと気持ちがクサクサしていたので挑発してみる。
「倒さなくてもいいです、一太刀でも入れられたらシード権はプレゼントしますよ。来てください」
俺はニヤッと笑って、控室の裏の空き地に歩き出した。
お昼に闘技場へと歩いて行くと、街全体がお祭り騒ぎになっていた。
ポン! ポン!
どこまでも透き通った青空に魔法玉が破裂し、武闘会を盛り上げる。
石畳のメインストリートの両側は屋台がずらりと埋め尽くし、多くの人出でにぎわっていた。武闘会はこの街最大のお祭りであり、街の人たちみんなが楽しみにしているイベントなのだ。特に今年は優勝特典が絶世の美女リリアン姫との結婚となっているため、街の人たちは口々に優勝者の予想やリリアンの結婚について盛り上がっていた。優勝候補ナンバーワンは何といっても勇者だ。人族最強の称号を欲しいままにする圧倒的強者、その強さに子供たちは憧れ、大人たちも頼りにしているのだ。
ただ……。実際に会えば幻滅してしまうような最低の男なのだが。
集合場所の控室へ行くとすでに四名の屈強な男たちが万全の装備で座っており、鋭い眼光で俺をにらみつけてくる。
案内の男性は、普段着のままのヒョロッとした貧相な体格の俺を見て
「え? あなたがユータ……さんですか?」
と、驚いた。
「そうですが?」
「えーと……これから戦うんですよね? 装備とかは……?」
「装備なんていりませんよ、こぶし一つあれば十分です」
俺はそう言ってこぶしを握って見せた。
すると、四名の男たちはバカにされたと思い、ガタガタっと立ち上がってやってくる。
いかつい金属製の鎧に身を包んだ男が俺の前に立ち、にらんで言った。
「おいおい……、なめんのもいい加減にしろよ! なんでお前みたいなのがシードなんだよ!」
「俺が一番強いからですね」
俺は淡々と返す。
「じゃぁ、今お前ぶっ倒したらシード権くれるか?」
鎧兜の中でギラリと眼光が光る。
何だか面倒なことになってしまったが、ちょっと気持ちがクサクサしていたので挑発してみる。
「倒さなくてもいいです、一太刀でも入れられたらシード権はプレゼントしますよ。来てください」
俺はニヤッと笑って、控室の裏の空き地に歩き出した。



