自宅で寝てても経験値ゲット!~転生商人が最強になってムカつく勇者をぶっ飛ばしたら世界の深淵に

「ちょ、ちょっと、レヴィア様、おやめください!」
「なんじゃ? 『幼児体形』にもよおしたか? キャハッ!」
 レヴィアはグリグリと胸を押し付けてくる。抵抗しようとしたがドラゴンの腕力には全くかなわない。とんでもない少女である。
「レヴィア様、飲み過ぎです~!」
 レヴィアは俺を開放すると、
「どうじゃ? まぐわいたくなったか?」
 と、小悪魔な笑顔で俺を見る。
「そんな、恐れ多いこと、考えもしませんから大丈夫です!」
 俺はドキドキしながら急いでエールをあおった。
「ふん、つまらん奴じゃ。なら、誰とまぐわいたいんじゃ?」
「え!?」
 全員が俺を見る。
「いや、ちょっと、それはセクハラですよ! セクハラ!」
 俺が真っ赤になって反駁(はんばく)していると、リリアンが俺の手を取って言った。
「正直におっしゃっていただいて……、いいんですのよ」
 リリアンも相当酔っぱらっている。真っ赤な顔で嬉しそうに俺を見ている。
「え!? 王女様までからかわないで下さい!」
「なんじゃ? リリアンもユータを狙っておるのか?」
 レヴィアはウイスキーをゴクゴクと飲みながら言った。
「私、強い人……好きなの……」
 そう言ってリリアンは俺の頬をそっとなでた。急速に高鳴る俺の心臓。
「王家の繁栄には強い子種が……大切じゃからな」
 そう言って、レヴィアがウイスキーを飲み干した。
「ちょっと、(あお)らないで下さいよ!」
「あら何……? 私の何が不満なの? 男たちはみんな私に求婚してくるのよ」
 そう言って、リリアンはキラキラと光る瞳で上目づかいに俺を見る。透き通るような白い肌、優美にカールする長いまつげ、熟れた果実のようなプリッとしたくちびる、全てが芸術品のようだった。
「ふ、不満なんて……ないですよ」
 俺は気圧されながら答える。こんな絶世の美女に迫られて正気を保つのは男には難しい。

 ガタッ!
 ドロシーがいきなり席を立ち、タタタタと階段を上っていく。

「ドロシー!」
 俺はみんなに失礼をわびるとドロシーを追いかけた。

      ◇

 二階に登ると、真っ暗な部屋の中、月明かりに照らされながらドロシーが仮眠用ベッドにぽつんと座っていた。
 俺は大きく息をつく……。
 そして、そっと隣に座り、優しく切り出した。
「どうしたの? いきなり……」
「……」