俺は全身から血の気が引くのを感じた。この星が消されるということは、俺もドロシーもみんなも街も全部消されてしまう……そんなことになったら最悪だ。
「元気で発展しているうちはいい、じゃが……停滞してる星は危ない……」
「じゃぁここもヤバい?」
「そうなんじゃよ……。わしが手をこまねいてるのもそれが理由なんじゃ……。消されたら……、困るでのう……」
俺は絶句した。
美奈先輩の恐るべき世界支配に比べたら、ヌチ・ギのいたずらなんて可愛いものかもしれない。サークルでみんなと楽しそうに踊っていた先輩が、なぜそんな大量虐殺みたいなことに手を染めるのか、俺にはさっぱりわからなかった。
「そもそも、ヴィーナ様とはどんなお方なんですか?」
「神様の神様じゃよ。詳しくは言えんがな」
神様とは『この星の製造者』って意味だろうが、単に製造者ではなく、そのまた神様だという……。一体どういうことだろうか……。
「ちと、しゃべり過ぎてしまったのう、もう、お帰り」
レヴィアはそう言うと、指先で斜めに空中に線を引いた。すると、そこに空間の切れ目が浮かび、レヴィアはそれを両手でぐっと広げる。向こうを見ると、なんとそこは俺の店の裏の空き地だった。
そして、レヴィアはドロシーが寝ているカヌーをそっと飛行魔法で持ち上げると、切れ目を通して空地に置いた。
「何か困ったことがあったら我の名を呼ぶのじゃ。気が向いたら何とかしよう」
レヴィアはニッコリと笑った。
「頼りにしています!」
俺はそう言うと切れ目に飛び込む……。
そこは確かにいつもの空き地だった。宮崎にいたのに一歩で愛知……。確かに仮想現実空間というのはとても便利なものだな、と感心してしまった。
「では、達者でな!」
そう言ってレヴィアは、俺に手を振りながら空間の切れ目を閉じていった。
「ありがとうございました!」
俺は深々と頭を下げ、思慮深く慈愛に満ちたドラゴンに深く感謝をした。
それにしても、この世界も地球も海王星で合成されているという話は、一体どう考えたらいいのか途方に暮れる。俺を産み出し、ドロシーやこの街を産み出し、運営してくれていることについては凄く感謝するが……、一体何のために? そして、活気がなくなったら容赦なく星ごと消すという美奈先輩の行動も良く分からない。
「元気で発展しているうちはいい、じゃが……停滞してる星は危ない……」
「じゃぁここもヤバい?」
「そうなんじゃよ……。わしが手をこまねいてるのもそれが理由なんじゃ……。消されたら……、困るでのう……」
俺は絶句した。
美奈先輩の恐るべき世界支配に比べたら、ヌチ・ギのいたずらなんて可愛いものかもしれない。サークルでみんなと楽しそうに踊っていた先輩が、なぜそんな大量虐殺みたいなことに手を染めるのか、俺にはさっぱりわからなかった。
「そもそも、ヴィーナ様とはどんなお方なんですか?」
「神様の神様じゃよ。詳しくは言えんがな」
神様とは『この星の製造者』って意味だろうが、単に製造者ではなく、そのまた神様だという……。一体どういうことだろうか……。
「ちと、しゃべり過ぎてしまったのう、もう、お帰り」
レヴィアはそう言うと、指先で斜めに空中に線を引いた。すると、そこに空間の切れ目が浮かび、レヴィアはそれを両手でぐっと広げる。向こうを見ると、なんとそこは俺の店の裏の空き地だった。
そして、レヴィアはドロシーが寝ているカヌーをそっと飛行魔法で持ち上げると、切れ目を通して空地に置いた。
「何か困ったことがあったら我の名を呼ぶのじゃ。気が向いたら何とかしよう」
レヴィアはニッコリと笑った。
「頼りにしています!」
俺はそう言うと切れ目に飛び込む……。
そこは確かにいつもの空き地だった。宮崎にいたのに一歩で愛知……。確かに仮想現実空間というのはとても便利なものだな、と感心してしまった。
「では、達者でな!」
そう言ってレヴィアは、俺に手を振りながら空間の切れ目を閉じていった。
「ありがとうございました!」
俺は深々と頭を下げ、思慮深く慈愛に満ちたドラゴンに深く感謝をした。
それにしても、この世界も地球も海王星で合成されているという話は、一体どう考えたらいいのか途方に暮れる。俺を産み出し、ドロシーやこの街を産み出し、運営してくれていることについては凄く感謝するが……、一体何のために? そして、活気がなくなったら容赦なく星ごと消すという美奈先輩の行動も良く分からない。



