自宅で寝てても経験値ゲット!~転生商人が最強になってムカつく勇者をぶっ飛ばしたら世界の深淵に

「ありがとうございます。お美しいです」
 俺はそう言って頭を下げた。







3-9. 海王星の衝撃

 実際、彼女は美しかった。整った目鼻立ちにボーイッシュな笑顔、もう少し成長したらきっと相当な美人に育つに違いなかった。
「そうじゃろう、そうじゃろう、キャハッ!」

 『キャハッ!』? 俺はこの独特の笑い方に心当たりがあった。夢の中のドロシーが同じ笑い方をしていたのだ。
「もしかして……夢の中で話されてたのはレヴィア様でしたか?」
「ふふん、つまらぬことに悩んでるから正解を教えてやったのじゃ」
「ありがとうございます。でも……ふとももを触らせるのはマズいですよ」
「あれはお主の願望を発現させてやっただけじゃ」
「私の願望!?」
「さわさわしたかったんじゃろ?」
 無邪気に笑うレヴィア。
「いや、まぁ……、そのぉ……」
「ふふっ、(われ)にはお見通しなのじゃ」
 ドヤ顔のレヴィア。
「参りました……。で、おっしゃった正解とは、この世界も地球も全部コンピューターの作り出した世界ということなんですね?」
 俺はさりげなく話題を変える。
「そうじゃ。海王星にあるコンピューターが、今この瞬間もこの世界と地球を動かしているのじゃ」
 いきなり開示された驚くべき事実に俺は衝撃を受けた。具体的なコンピューター設備のこともこのドラゴンは知っているのだ。さらに、その設置場所がまた想像を絶する所だった。海王星というのは太陽系最果ての惑星。きわめて遠く、地球からは光の速度でも4時間はかかる。
「か、海王星!? なんでそんなところに?」
 俺は唖然(あぜん)とした。
「太陽系で一番冷たい所だったから……かのう? 知らんけど」
 レヴィアは興味なさげに適当に答える。
「では、今この瞬間も、私の身体もレヴィア様の身体も海王星で計算されて合成(レンダリング)されているってこと……なんですね?」
「そうじゃろうな。じゃが、それで困ることなんてあるんかの?」
「え!? こ、困ること……?」