「成功しました。もう自由に動かせますが……、どう……するんですか?」
「これをうちのジグラートにぶつけて」
「えっ!? 何言ってるんですか! そんなことしたらこの星滅亡ですよ!?」
「そうよ、ミネルバごとこの星を海王星深く沈めてやるのよ!」
マリアンは悪魔のような笑みを浮かべ、そう言い切った。
「く、狂ってる……」
おののくと男は急いで逃げだす。
ダッシュして男がドアを開けた時だった。
パーン!
マリアンは表情一つ変えることなく、指先を眩い光を放ち、男の背中を撃ち抜く。
「ぐはぁ……」
男は胸に風穴があき、おびただしい量の血を振りまきながら床に倒れた。
そして、ピクピクっと痙攣しながら絶命する。
「今さら何逃げようとしてんのよ」
マリアンは冷たい表情で、男の亡骸を見下ろし、そう言った。
マリアンは画面を操作し、貨物船の目的地をジグラートに設定し、全速前進の指令を打ち込む。
「猫女、今度こそあの世に送ってやるわ」
瞳孔の開ききった目でマリアンはニヤッと笑った。
3-18. エステルの選択
システムからは、頻繁に警告のメッセージが出る。
『重大な被害が出るルートです! 衝突回避しますか? はい/いいえ』
マリアンはそのメッセージのたびに『いいえ』を押し続けたが、そんなことをやっていては逃げられない。
マリアンは男の死体を片付けると、エステルを呼んだ。
ほどなくして現れるエステル。
「はい、なんでしょうか?」
ちょっとビビりながら部屋に入ってくる。
「六十一号。ちょっと、この画面で『いいえ』を押し続けてくれる?」
マリアンにそう言われ、テッテッテと画面の所まで来たエステルは警告文を読んで、
「これ、何ですか?」
と、聞いた。
「私を殺そうとする悪い奴に天誅を下してるのよ。『いいえ』を押し続けてて!」
「えっ!? そんな悪い人が!? わ、分かったです」
エステルは正義感に燃え、椅子に座ると、淡々と『いいえ』を選び続けた。
それを見るとマリアンは、急いで逃げ支度をし、どこかへテレポートして行ってしまった。
エステルは淡々と『いいえ』を押し続けた。マリアンはエステルの製造者。その命令は絶対だった。
「これをうちのジグラートにぶつけて」
「えっ!? 何言ってるんですか! そんなことしたらこの星滅亡ですよ!?」
「そうよ、ミネルバごとこの星を海王星深く沈めてやるのよ!」
マリアンは悪魔のような笑みを浮かべ、そう言い切った。
「く、狂ってる……」
おののくと男は急いで逃げだす。
ダッシュして男がドアを開けた時だった。
パーン!
マリアンは表情一つ変えることなく、指先を眩い光を放ち、男の背中を撃ち抜く。
「ぐはぁ……」
男は胸に風穴があき、おびただしい量の血を振りまきながら床に倒れた。
そして、ピクピクっと痙攣しながら絶命する。
「今さら何逃げようとしてんのよ」
マリアンは冷たい表情で、男の亡骸を見下ろし、そう言った。
マリアンは画面を操作し、貨物船の目的地をジグラートに設定し、全速前進の指令を打ち込む。
「猫女、今度こそあの世に送ってやるわ」
瞳孔の開ききった目でマリアンはニヤッと笑った。
3-18. エステルの選択
システムからは、頻繁に警告のメッセージが出る。
『重大な被害が出るルートです! 衝突回避しますか? はい/いいえ』
マリアンはそのメッセージのたびに『いいえ』を押し続けたが、そんなことをやっていては逃げられない。
マリアンは男の死体を片付けると、エステルを呼んだ。
ほどなくして現れるエステル。
「はい、なんでしょうか?」
ちょっとビビりながら部屋に入ってくる。
「六十一号。ちょっと、この画面で『いいえ』を押し続けてくれる?」
マリアンにそう言われ、テッテッテと画面の所まで来たエステルは警告文を読んで、
「これ、何ですか?」
と、聞いた。
「私を殺そうとする悪い奴に天誅を下してるのよ。『いいえ』を押し続けてて!」
「えっ!? そんな悪い人が!? わ、分かったです」
エステルは正義感に燃え、椅子に座ると、淡々と『いいえ』を選び続けた。
それを見るとマリアンは、急いで逃げ支度をし、どこかへテレポートして行ってしまった。
エステルは淡々と『いいえ』を押し続けた。マリアンはエステルの製造者。その命令は絶対だった。



