ソータ 時空を超えし者
稀人 レベル:12
これ以外にもHP、MP、強さ、攻撃力、バイタリティ、防御力、知力、魔力……と俺のステータス情報が綴られていた。
なんだこれは……、まるでゲームの世界じゃないか……。
俺は唖然とした。鏡を抜けたらゲームの世界? では、エステルはゲームのキャラクター? エステルのあの柔らかな肌も甘酸っぱい匂いもみんな作り物のゲームデータって事か? こんな高精度で繊細なゲームなんて作れるのか?
俺はなんだかとんでもない世界にやってきてしまったことに、愕然とした。
そして、職業は『稀人』。やはり俺は神託に謳われた救世主らしい。一体なぜ俺がそんな存在にされているのだろうか? もう、謎だらけでクラクラしてしまった。
とは言え、せっかくステータスが分かるのだからいろいろ聞いてみよう。
「レベルっていうのは魔物倒すと上がるのかな?」
「そうですよ、私は18、今ので少し上がったです!」
「え? エステルそばにいただけなのに上がるの?」
「良く分からないですけど、ソータ様と一緒に行動してるからパーティ扱いみたいですね?」
なるほど、その辺は自動で判断して経験値が分配されるらしい。
「レベル18ってどのくらいなの?」
「ダンジョンに入るのがだいたい20からで、冒険者として認められるのが30。50まで行くと中堅です」
「ふむぅ、レベルあがると強さとかが上がるんだよね?」
「そうです、職業に応じてパラメーターの割り振りは変わるです。私は侍僧なので魔法関係を中心に上がるです」
「えーと、強さ上がると筋力ってアップするのかな?」
「筋力かどうかわからないですが、力強くなるです。Aクラスの冒険者さんは家の屋根とかに、簡単にピョーンと飛んでるです」
「マジか……」
この世界でやっていくなら、レベルは上げておいた方が良さそうだ。俺も屋根まで飛んでみたい。
「強い魔物倒した方がレベルは上がりやすいんだよね?」
「そうですよ」
「なら、ダンジョンのずっと奥でモンスターハウスばかり回ってたらすぐにレベルあがる?」
「うーん、理屈はそうですが……、奥は恐い……ですぅ」
稀人 レベル:12
これ以外にもHP、MP、強さ、攻撃力、バイタリティ、防御力、知力、魔力……と俺のステータス情報が綴られていた。
なんだこれは……、まるでゲームの世界じゃないか……。
俺は唖然とした。鏡を抜けたらゲームの世界? では、エステルはゲームのキャラクター? エステルのあの柔らかな肌も甘酸っぱい匂いもみんな作り物のゲームデータって事か? こんな高精度で繊細なゲームなんて作れるのか?
俺はなんだかとんでもない世界にやってきてしまったことに、愕然とした。
そして、職業は『稀人』。やはり俺は神託に謳われた救世主らしい。一体なぜ俺がそんな存在にされているのだろうか? もう、謎だらけでクラクラしてしまった。
とは言え、せっかくステータスが分かるのだからいろいろ聞いてみよう。
「レベルっていうのは魔物倒すと上がるのかな?」
「そうですよ、私は18、今ので少し上がったです!」
「え? エステルそばにいただけなのに上がるの?」
「良く分からないですけど、ソータ様と一緒に行動してるからパーティ扱いみたいですね?」
なるほど、その辺は自動で判断して経験値が分配されるらしい。
「レベル18ってどのくらいなの?」
「ダンジョンに入るのがだいたい20からで、冒険者として認められるのが30。50まで行くと中堅です」
「ふむぅ、レベルあがると強さとかが上がるんだよね?」
「そうです、職業に応じてパラメーターの割り振りは変わるです。私は侍僧なので魔法関係を中心に上がるです」
「えーと、強さ上がると筋力ってアップするのかな?」
「筋力かどうかわからないですが、力強くなるです。Aクラスの冒険者さんは家の屋根とかに、簡単にピョーンと飛んでるです」
「マジか……」
この世界でやっていくなら、レベルは上げておいた方が良さそうだ。俺も屋根まで飛んでみたい。
「強い魔物倒した方がレベルは上がりやすいんだよね?」
「そうですよ」
「なら、ダンジョンのずっと奥でモンスターハウスばかり回ってたらすぐにレベルあがる?」
「うーん、理屈はそうですが……、奥は恐い……ですぅ」