一瞬で何百億円にも相当する金が出てきたのだ。俺もエステルもビックリ。
「どうするの? やるの? やらないの?」
「やりますやります! やらせてください!!」
「よろしい!」
先輩は扇子でパタパタと仰ぎながらご満悦の様子だった。
そして、一緒に来ていたリーダーの男性に向かって、
「誠! そういうことだから研修に回しておいてね」
そう言ってパチッとウインクする。
「はいはい、美奈ちゃんも毎度強引だなぁ」
男性はそう言って苦笑した。そして、俺に向いて、
「じゃあ、いつから研修やる? 明日とかでも大丈夫?」
と、優しく聞いてくる。
「私はいつでも」
「じゃあ、明日朝十時に田町の会社に来てね。担当はあの子」
そう言って男性は水色の髪の女の子を指した。女の子はサムアップしてニヤッと笑う。
「分かりました! お願いします!」
俺は女の子に頭を下げた。
「ちなみに彼女はああ見えて宇宙最強だから覚悟しててね」
男性は耳元でそっと言う。
「宇宙最強!?」
俺は思わず声をあげてしまい、女の子は
「きゃははは!」
とうれしそうに笑い、碧い目をぼうっと光り輝かせた。
なるほど、ただ者ではない……。
「お、お手柔らかにお願いします……」
3-27. 限りなくにぎやかな未来
「今から考えると、就活失敗しててよかったですよ」
先輩にそう言うと、
「あー、ソータの応募は全部不採用にしといたのよ」
と、とんでもない事を言い出した。
「えっ!? 先輩が全部落としてたんですか!? ひ、ひどい……」
俺が愕然としてると、先輩はギロっとにらんで言った。
「何? じゃ、今からでもサラリーマンやる? どこの一流企業でも突っ込めるけど?」
「い、いや、管理者の方がいいです!」
「そうでしょ? 嫁さんも紹介してあげたし、感謝しなさい!」
先輩はドヤ顔で言った。
「紹介? エステルが襲われてるところに繋がったのは、偶然じゃなかったんですか!?」
「そんな都合のいい話、あるわけないでしょ! この子敬虔なのにドジで、襲われちゃってかわいそうだったから、時間止めてあなたの登場待ってたのよ」
「な、なんと……」
俺が言葉を失っていると、エステルは
「どうするの? やるの? やらないの?」
「やりますやります! やらせてください!!」
「よろしい!」
先輩は扇子でパタパタと仰ぎながらご満悦の様子だった。
そして、一緒に来ていたリーダーの男性に向かって、
「誠! そういうことだから研修に回しておいてね」
そう言ってパチッとウインクする。
「はいはい、美奈ちゃんも毎度強引だなぁ」
男性はそう言って苦笑した。そして、俺に向いて、
「じゃあ、いつから研修やる? 明日とかでも大丈夫?」
と、優しく聞いてくる。
「私はいつでも」
「じゃあ、明日朝十時に田町の会社に来てね。担当はあの子」
そう言って男性は水色の髪の女の子を指した。女の子はサムアップしてニヤッと笑う。
「分かりました! お願いします!」
俺は女の子に頭を下げた。
「ちなみに彼女はああ見えて宇宙最強だから覚悟しててね」
男性は耳元でそっと言う。
「宇宙最強!?」
俺は思わず声をあげてしまい、女の子は
「きゃははは!」
とうれしそうに笑い、碧い目をぼうっと光り輝かせた。
なるほど、ただ者ではない……。
「お、お手柔らかにお願いします……」
3-27. 限りなくにぎやかな未来
「今から考えると、就活失敗しててよかったですよ」
先輩にそう言うと、
「あー、ソータの応募は全部不採用にしといたのよ」
と、とんでもない事を言い出した。
「えっ!? 先輩が全部落としてたんですか!? ひ、ひどい……」
俺が愕然としてると、先輩はギロっとにらんで言った。
「何? じゃ、今からでもサラリーマンやる? どこの一流企業でも突っ込めるけど?」
「い、いや、管理者の方がいいです!」
「そうでしょ? 嫁さんも紹介してあげたし、感謝しなさい!」
先輩はドヤ顔で言った。
「紹介? エステルが襲われてるところに繋がったのは、偶然じゃなかったんですか!?」
「そんな都合のいい話、あるわけないでしょ! この子敬虔なのにドジで、襲われちゃってかわいそうだったから、時間止めてあなたの登場待ってたのよ」
「な、なんと……」
俺が言葉を失っていると、エステルは



