ジェラートを食べながら恋バナ(主に私のノロケ)をして、いい具合に時間を潰し、私たちは打ち上げ会場に向かった。
一旦家に帰った人もいるようでチラホラ私服姿が見える。
なんか新鮮…。
男子のゲラゲラという笑い声がしたので、
その方向を見ると探していた人が見つかった。
「っ…!」
声をかけようとしてためらった。
男子の中であどけない笑顔を浮かべる金髪の男の子。
なんだか中学の時の匡を見ているようで、
声をかけるのがもったいないように感じた。
この人をずっと見ていたい…。
その瞬間、匡と目が合った。
顔の温度が一気に上がるのを感じて、私は目をそらした。
さっきまで手を繋いだり、キスもしてたのに…
目が合うだけでどうしてこんな…
「はい!じゃあ1-4の人たち401号室入ってー!」
長崎くんの呼び掛けを聞くと、
「い、行こ」と麗香の手を引いて、
奈々ちゃんや春佳たちのグループに合流した。



