「長崎…」
「仲直りできたのか?」
「!!」
私は驚いて長崎くんを見上げた。
みんなして、私と匡がケンカしたから
ヤンキー化したって気づいてるの!?
鋭すぎる…
匡がコクリと頷くと、長崎くんは「よかったな」と匡の肩を軽快に叩いた。
「俺のこと、怖くねぇの?」
「まぁ先輩の襟首掴み上げたときは正直めっちゃビビったけど。」
そうだ。
あの事件を私と一緒に止めてくれたのは長崎くんだ。
「今は目が穏やかだ。」
「お前って、ホント大人だな。」
「ハハッ、なんだそれ。
俺3月生まれだから谷より年下だって。」
「ええっ!!」
私が驚きの声を出すと、
極めつけに奈々ちゃんが「信じらんない」と言った。
クラスの空気が軽くなるのを感じる。
匡は小さな声でクラス全体に向かって
「ごめん」
と呟き、頭を下げた。
「謝ることないって。」
「若気の至りだな。」
「メガネない方がカッコいいよ!」
「てか、谷ってケンカつえぇの?」
みんなはあっという間に、匡との開いた距離を
縮めてくれた。
クラスメイトに囲まれて、わたわたと返事する匡を見て、私は心の底から安心した。
「よかったね、都」
奈々ちゃんの言葉に私は笑顔で頷いた。



