「行ってきま~す」
さわやかな朝、朝ごはんを食べ終わったマスオは学校へ行く支度を終わらせ、玄関で靴を履きながらマスオは厨房で洗い物をしているフミヨに言った。
「マスオ、学校終わったら早く帰るのよ。最近、物騒だから。最近失踪した人があるらしいよ」
「わかった!」
ドアを出たマスオを学校へ向かった。
アツコのお母さんの言ったとおりかもしれない。重大犯罪がめったに怒らない町なのに、もう何人もが失踪したという知らせがテレビで報じられた。黒魂がこの街を壊しているのが、マスオにはなんとなくわかった。
それにしても、人の失踪は普通すぐ報道できることでもない。何日か姿も見えないし、連絡も取れなくなってから家族や友人が通報する。でも、最近頻繁に怒っている失踪が失踪したすぐ報道できる理由は、全部夜中、忽然と姿が消えたからだと周りにいた目撃者が言っているからだ。こんな不思議なでき事が起こっているからだ。
相次いで起こるこの奇妙な失踪事件に、政府もじっとしてはいられない。
忽然と姿を消す力は黒魂にしかいない。あんな非科学的な存在と警察はどうやって戦うんだろう。そもそも、黒魂の仕業と気づくかな。それより、アツコのお母さんが退治してくれるかも、とこんなことを考えながら、マスオは歩いた。
すると、後ろから自分の名前を呼ぶ声が聞こえたので振り返った。アツコだった。
「おはようマスオ!」
「おはよう!」
「何考えているの?深刻な顔つきで」
マスオは少し黙ってからはなした。失踪ニュースについて聞いていいかどうか迷ったけど、相談できる人はアツコしかいない。自分が何かできるわけではないけど、事のいきさつくらいは知りたかった。
「アツコ、最近の失踪事件、やはり黒魂の仕業かな?」
「うん、私も気になって聞いたんだ。間違いなく黒魂がやったと言ってた。しかもとても強いといったよ。なので当分学校が終わったらどこへも行かずにまっすぐ家へ帰れと命令されたのよ」
「やっぱりそうなんだ。……僕の母さんも早く帰ってと言った。それより、心配だよね、この町が」
「大丈夫よ、私たち巫女があるんだから!絶対守られるよ」
アツコは明るい声でマスオに話した。こんなにも自身たっぷりにいうから、マスオもなぜか安心できるような気がした。
「それに、マスオのことなら私がちゃんと守ってあげるから安心してね」
「えっ、まだ正式に巫女になれたわけじゃないでしょう?」
「なによ!私の実力を疑っているわけ?」
「そうじゃなくって」
「まぁいいの。いつか私の実力を見せてあげるから」
実力を見せるのが黒魂と戦うことなら、一生みたくないと、マスオは思った。
「何がまだ気になることがあるの?」
顔色が晴れないマスオにアツコは聞いた。
「別になんでもないよ」
「もしかして月からきた女のことが心配なんじゃないでしょうね?」
マスオはびくっとした。図星だ。
「お母さんが言ったように、かかわらないほうがいいよ。だって、家に代々継がれた話によると本当に良い結末を迎えたことが一度もないんだから」
「そうなんだ」
そっけないマスオの返事にアツコはまた何か言って説得しようとしたけど、校門前まできてしまった。
「この話はここでやめよう」
マスオが先に話を切り上げた。
アツコはまだたくさん話がしたいが結局やめた。
授業が始まったというのに、マスオはほかのことで頭いっぱいだ。黒魂のことも考えてはいるけど、なによりも長月という女の子が気になってしかたがない。あれから姿を消したかのように現れなかったからだ。自分が持っているお守りのせいで近づけないんじゃないと思ってはいるけど、だからといってお守りを捨てるわけでもない。会えたらいいと内心期待さえした。
「何考えているの?」
休みの時間にアツコが話かけてきた。
「別に何もないよ。ぼうっとしていただけ」
「ふん~そうなんだ……。そうだ、お母さんからメールがあったの。今日マスオの家に行っていいかって」
「僕は別に構わないよ」
「わかった。じゃそう伝えるね」
「うん」
アツコがなにやら熱心に携帯に文字を入力している。終わった頃を見計らってマスオが話しかけた。
「そういえば、初めてだよね。僕らを母さんが出会うのって」
「確かに。気まずくないでしょうね」
「分かんない。それより、なぜだと思う?」
「さあ、私の修行はまだ足りないから深いところまではしらないよ。ただ昨日のお母さんの表情から見れば大変な事かもしれないよ」
「本当に?」
不安がるマスオを見てアツコはなだめるように言った。
「お母さんに任せればきっと大丈夫だから、心配しないで」
「うん」
こういったものの、マスオの心の中にはぬぐい切れない不安があった。
一日の授業はあっという間に終わった。アツコはマスオの腕を掴んで校門へと急いだ。
「お母さんがもう校門前に着いたの。早く行こう」
校門へ着くとアツコの母になるスズノが車の前で待っていた。二人を見つかって微笑みかけた。
「お母様、待ったのでしょうか」
何かアツコは自分の母の前では性格が変わっている。そんなアツコを見てマスオはおかしく思いながら微笑んだ。
「何がおかしい?」
アツコが直ちにマスオに問いかけた。
「べ、別に」
「車に乗って、早く行きましょう」
二人はスズノの話を聞いておとなしく乗車した。
「じゃ、マスオ君、道案内お願いするね」
「はい」
車はマスオの家に向かって走り出した。
さわやかな朝、朝ごはんを食べ終わったマスオは学校へ行く支度を終わらせ、玄関で靴を履きながらマスオは厨房で洗い物をしているフミヨに言った。
「マスオ、学校終わったら早く帰るのよ。最近、物騒だから。最近失踪した人があるらしいよ」
「わかった!」
ドアを出たマスオを学校へ向かった。
アツコのお母さんの言ったとおりかもしれない。重大犯罪がめったに怒らない町なのに、もう何人もが失踪したという知らせがテレビで報じられた。黒魂がこの街を壊しているのが、マスオにはなんとなくわかった。
それにしても、人の失踪は普通すぐ報道できることでもない。何日か姿も見えないし、連絡も取れなくなってから家族や友人が通報する。でも、最近頻繁に怒っている失踪が失踪したすぐ報道できる理由は、全部夜中、忽然と姿が消えたからだと周りにいた目撃者が言っているからだ。こんな不思議なでき事が起こっているからだ。
相次いで起こるこの奇妙な失踪事件に、政府もじっとしてはいられない。
忽然と姿を消す力は黒魂にしかいない。あんな非科学的な存在と警察はどうやって戦うんだろう。そもそも、黒魂の仕業と気づくかな。それより、アツコのお母さんが退治してくれるかも、とこんなことを考えながら、マスオは歩いた。
すると、後ろから自分の名前を呼ぶ声が聞こえたので振り返った。アツコだった。
「おはようマスオ!」
「おはよう!」
「何考えているの?深刻な顔つきで」
マスオは少し黙ってからはなした。失踪ニュースについて聞いていいかどうか迷ったけど、相談できる人はアツコしかいない。自分が何かできるわけではないけど、事のいきさつくらいは知りたかった。
「アツコ、最近の失踪事件、やはり黒魂の仕業かな?」
「うん、私も気になって聞いたんだ。間違いなく黒魂がやったと言ってた。しかもとても強いといったよ。なので当分学校が終わったらどこへも行かずにまっすぐ家へ帰れと命令されたのよ」
「やっぱりそうなんだ。……僕の母さんも早く帰ってと言った。それより、心配だよね、この町が」
「大丈夫よ、私たち巫女があるんだから!絶対守られるよ」
アツコは明るい声でマスオに話した。こんなにも自身たっぷりにいうから、マスオもなぜか安心できるような気がした。
「それに、マスオのことなら私がちゃんと守ってあげるから安心してね」
「えっ、まだ正式に巫女になれたわけじゃないでしょう?」
「なによ!私の実力を疑っているわけ?」
「そうじゃなくって」
「まぁいいの。いつか私の実力を見せてあげるから」
実力を見せるのが黒魂と戦うことなら、一生みたくないと、マスオは思った。
「何がまだ気になることがあるの?」
顔色が晴れないマスオにアツコは聞いた。
「別になんでもないよ」
「もしかして月からきた女のことが心配なんじゃないでしょうね?」
マスオはびくっとした。図星だ。
「お母さんが言ったように、かかわらないほうがいいよ。だって、家に代々継がれた話によると本当に良い結末を迎えたことが一度もないんだから」
「そうなんだ」
そっけないマスオの返事にアツコはまた何か言って説得しようとしたけど、校門前まできてしまった。
「この話はここでやめよう」
マスオが先に話を切り上げた。
アツコはまだたくさん話がしたいが結局やめた。
授業が始まったというのに、マスオはほかのことで頭いっぱいだ。黒魂のことも考えてはいるけど、なによりも長月という女の子が気になってしかたがない。あれから姿を消したかのように現れなかったからだ。自分が持っているお守りのせいで近づけないんじゃないと思ってはいるけど、だからといってお守りを捨てるわけでもない。会えたらいいと内心期待さえした。
「何考えているの?」
休みの時間にアツコが話かけてきた。
「別に何もないよ。ぼうっとしていただけ」
「ふん~そうなんだ……。そうだ、お母さんからメールがあったの。今日マスオの家に行っていいかって」
「僕は別に構わないよ」
「わかった。じゃそう伝えるね」
「うん」
アツコがなにやら熱心に携帯に文字を入力している。終わった頃を見計らってマスオが話しかけた。
「そういえば、初めてだよね。僕らを母さんが出会うのって」
「確かに。気まずくないでしょうね」
「分かんない。それより、なぜだと思う?」
「さあ、私の修行はまだ足りないから深いところまではしらないよ。ただ昨日のお母さんの表情から見れば大変な事かもしれないよ」
「本当に?」
不安がるマスオを見てアツコはなだめるように言った。
「お母さんに任せればきっと大丈夫だから、心配しないで」
「うん」
こういったものの、マスオの心の中にはぬぐい切れない不安があった。
一日の授業はあっという間に終わった。アツコはマスオの腕を掴んで校門へと急いだ。
「お母さんがもう校門前に着いたの。早く行こう」
校門へ着くとアツコの母になるスズノが車の前で待っていた。二人を見つかって微笑みかけた。
「お母様、待ったのでしょうか」
何かアツコは自分の母の前では性格が変わっている。そんなアツコを見てマスオはおかしく思いながら微笑んだ。
「何がおかしい?」
アツコが直ちにマスオに問いかけた。
「べ、別に」
「車に乗って、早く行きましょう」
二人はスズノの話を聞いておとなしく乗車した。
「じゃ、マスオ君、道案内お願いするね」
「はい」
車はマスオの家に向かって走り出した。