夜道を二人で歩くことなんてこれまでなかった。彼は車道側を、たまに私の歩幅を見ながら歩いてくれていた。今日の彼は、やっぱりどこか少し不自然だ。いつも以上に私のことを気にしていて、気遣いは大人がするような内容なのに、子どもっぽい印象を抱かせる。
コンビニに着いてから、彼は子どものように無邪気にアイスを選び始めた。私も選ぶように促されて、昔好きだったバニラアイスを手に取った。
「……バニラ、好きなの?」
彼がふと私の手元を見て聞いてくる。
「うん。小さい時好きだった」
最近は新発売の物を適当に選んでいたのに、なぜか今日はじっくりと悩み、昔好きだったバニラアイスを思い出して選んだのだ。
「そっか」
「アキも好きなの?」
私の質問に、彼は「んー……」と悩む。そして、「弟が好きだった」と答えた。
「そうなんだ」
「うん、だからいつも譲ってた」
「俺もバニラが好きだったんだけどね」と軽く笑って見せる彼に、「じゃあバニラにしたら?」と提案したけれど、彼は「ううん」と首を振り、別のアイスを手に取る。
「俺はこれにする」
彼が手に取ったのは、新発売と書かれたアイス。「レジ行こ」と促されて、頷く。お会計は彼が払ってくれた。
コンビニに着いてから、彼は子どものように無邪気にアイスを選び始めた。私も選ぶように促されて、昔好きだったバニラアイスを手に取った。
「……バニラ、好きなの?」
彼がふと私の手元を見て聞いてくる。
「うん。小さい時好きだった」
最近は新発売の物を適当に選んでいたのに、なぜか今日はじっくりと悩み、昔好きだったバニラアイスを思い出して選んだのだ。
「そっか」
「アキも好きなの?」
私の質問に、彼は「んー……」と悩む。そして、「弟が好きだった」と答えた。
「そうなんだ」
「うん、だからいつも譲ってた」
「俺もバニラが好きだったんだけどね」と軽く笑って見せる彼に、「じゃあバニラにしたら?」と提案したけれど、彼は「ううん」と首を振り、別のアイスを手に取る。
「俺はこれにする」
彼が手に取ったのは、新発売と書かれたアイス。「レジ行こ」と促されて、頷く。お会計は彼が払ってくれた。