帰り道にある公園のベンチでアイスを食べることにした。大きな木の下のベンチはたまにサラリーマンらしき人が座っているのを見るが、今日は先客はいないようだ。重い鞄を肩から下して、一つ息を吐く。
この公園は帰り道にあるためしばしば寄る。たまにふらりと現れる黒猫に会えるのもこの公園に寄る理由の一つだが、今日はいないらしい。
買った棒アイスを口に入れる。爽やかなレモン味だ。
ふと鼻歌を歌う。歌いながら何の歌だったっけ、と考え、最近流行っているサビしか知らない曲だな、と思い出した。
しばらくしてアイスを食べ終えると、「にゃあ」と足元から鳴き声が聞こえた。視線を移すと、黒猫が一匹。
「あれ、いつの間に」
そう声をかけると、「にゃあ」とまた鳴いてベンチに飛び乗ってくる。随分と人懐っこい猫。きっと私以外にもこの猫を可愛がっている人はいるのだろう。猫を抱き上げて、膝に乗せる。猫は嫌がる素振りもなく、私はそのまま猫を撫でながらまた歌を口ずさんだ。
この公園は帰り道にあるためしばしば寄る。たまにふらりと現れる黒猫に会えるのもこの公園に寄る理由の一つだが、今日はいないらしい。
買った棒アイスを口に入れる。爽やかなレモン味だ。
ふと鼻歌を歌う。歌いながら何の歌だったっけ、と考え、最近流行っているサビしか知らない曲だな、と思い出した。
しばらくしてアイスを食べ終えると、「にゃあ」と足元から鳴き声が聞こえた。視線を移すと、黒猫が一匹。
「あれ、いつの間に」
そう声をかけると、「にゃあ」とまた鳴いてベンチに飛び乗ってくる。随分と人懐っこい猫。きっと私以外にもこの猫を可愛がっている人はいるのだろう。猫を抱き上げて、膝に乗せる。猫は嫌がる素振りもなく、私はそのまま猫を撫でながらまた歌を口ずさんだ。