「いいわ、信用しましょう」
「疑ってしまってごめんなさい! あたし、神経質になっていたみたいです。許してください!」
まだ疑惑を捨てきれていない眼差しのユリアーナとは対照的に、リーゼロッテは心底反省したようで何度も謝罪の言葉を口にした。
「それじゃ、俺の信用が回復したところで話を再開しよう」
リーゼロッテを真正面から見据える。
「その指輪には地・水・火・風、四種類の属性魔法が付与されている」
「四つ魔法が使えるんですか!」
「四つじゃない。四種類の属性魔法が使えるようになる。一般に出回っている魔道具のように固定された魔法が使えるんじゃなく、属性魔法の才能を持って生まれた人のように、訓練次第で幾つもの魔法が使えるようになる」
付与したのは盗賊たちから剥奪した地・水・火・風の属性魔法のスキル。
「えーと、よく分かりません」
この世界に存在しない性能の魔道具なので、すぐには理解できないのも無理はない。
「魔道具は属性魔石を使って、その属性ごとに何か一つの魔法が使えるようになるものだ。だが、この魔道具は特別なものだ」
俺はリーゼロッテに理解できるよう説明を始めた。
「持っていることも秘密にしないといけないような魔道具だと理解してくれ」
「……シュラさんは神器が作れるんですね」
抑揚のない語調だ。それに目の焦点があっていない。いまなら何を言っても疑問の声をあげることなく受け入れてくれそうだ。
ユリアーナに視線を向けると、同意するように小さくうなずいた。
「疑ってしまってごめんなさい! あたし、神経質になっていたみたいです。許してください!」
まだ疑惑を捨てきれていない眼差しのユリアーナとは対照的に、リーゼロッテは心底反省したようで何度も謝罪の言葉を口にした。
「それじゃ、俺の信用が回復したところで話を再開しよう」
リーゼロッテを真正面から見据える。
「その指輪には地・水・火・風、四種類の属性魔法が付与されている」
「四つ魔法が使えるんですか!」
「四つじゃない。四種類の属性魔法が使えるようになる。一般に出回っている魔道具のように固定された魔法が使えるんじゃなく、属性魔法の才能を持って生まれた人のように、訓練次第で幾つもの魔法が使えるようになる」
付与したのは盗賊たちから剥奪した地・水・火・風の属性魔法のスキル。
「えーと、よく分かりません」
この世界に存在しない性能の魔道具なので、すぐには理解できないのも無理はない。
「魔道具は属性魔石を使って、その属性ごとに何か一つの魔法が使えるようになるものだ。だが、この魔道具は特別なものだ」
俺はリーゼロッテに理解できるよう説明を始めた。
「持っていることも秘密にしないといけないような魔道具だと理解してくれ」
「……シュラさんは神器が作れるんですね」
抑揚のない語調だ。それに目の焦点があっていない。いまなら何を言っても疑問の声をあげることなく受け入れてくれそうだ。
ユリアーナに視線を向けると、同意するように小さくうなずいた。