孤児院に戻った俺は真っ先にユリアーナとロッテとの情報交換をし、その後、彼女たち二人と孤児院の子どもたちを伴って裏庭へと来ていた。
ロッテや子どもたちとの距離を確認したユリアーナが明後日の方を向いたままささやく。
「今夜、助祭のところに忍び込むか、或いは、こちらの姿を見せずに助祭と会話したいんだけどできる?」
「どちらも問題ない」
忍び込むなら、助祭以外の教会の人間すべてを錬金工房に取り込んでから助祭の部屋を訪れればいい。
助祭と会話するだけなら遠距離通話の魔道具を作れば済むことだ。
「頼もしいわね。それじゃ、後者でお願い」
「分かった。詳細は後ですり合わせよう」
ユリアーナとの会話を切り上げてロッテに話しかける。
「裏庭と言っても随分と広いんだな」
改めて見回すと小学校のグラウンドくらいの広さがある。
「今は教会の敷地に市場が立ちますが、昔はこの敷地を使っていたそうです」
ロッテが言うには、今日見た中央通りの盛大な市場は二ヵ月に一回、五日間開催され、出店するのには商業ギルドの出店許可証が必要となる。
ロッテや子どもたちとの距離を確認したユリアーナが明後日の方を向いたままささやく。
「今夜、助祭のところに忍び込むか、或いは、こちらの姿を見せずに助祭と会話したいんだけどできる?」
「どちらも問題ない」
忍び込むなら、助祭以外の教会の人間すべてを錬金工房に取り込んでから助祭の部屋を訪れればいい。
助祭と会話するだけなら遠距離通話の魔道具を作れば済むことだ。
「頼もしいわね。それじゃ、後者でお願い」
「分かった。詳細は後ですり合わせよう」
ユリアーナとの会話を切り上げてロッテに話しかける。
「裏庭と言っても随分と広いんだな」
改めて見回すと小学校のグラウンドくらいの広さがある。
「今は教会の敷地に市場が立ちますが、昔はこの敷地を使っていたそうです」
ロッテが言うには、今日見た中央通りの盛大な市場は二ヵ月に一回、五日間開催され、出店するのには商業ギルドの出店許可証が必要となる。