「二人のことを、守ってあげてほしい、の……アマルティア、は、たぶん、わたしほど……シンを、愛せていない、けど……それは、わたしが、彼にとっての……シイも、わかるでしょ? だから……アマルティアが、壊れないように、一緒に、守って、あげて」

「……約束すル。ボクがいつか、この世界に還るその日までハ、必ズ」

「……シイ、だいすき、だよ。シイだけが、わたしの……」

「ボクもきみのことをとてもとても、愛していたヨ」

 五年が過ぎた。
シンの生まれてきたその日、シイは一つの命の終わる音を聞いた。