学校が休みになった。
おんがくのえんどう先生がコロナになったから、あしたはお休みになった。
明日は学校中のしょうどくをするんだって。
お母さんとお父さんは、学校からとどいたラインを見て「うぅーっ」ってへんなこえをだしていた。
「どーする?」
「いや想定内でしょう。ありえる話」
「でも対策は練ってなかった」
「うぅー」
ソファにかくれてゲームをしようとおもったら、お母さんがきゅうにこっちをむいて「ゲームはあとで!」ってぼくにさけんだ。お母さんの目はうしろにもついている。
「前みたいな長期的休みならなんとか計画性を練れたけど、不意打ち対策は練ってなかった」
「パパは急には休めないよね」
「最低限で回してるからなー。そっちは僕より絶対無理だよね」
「それ聞くか」
パパとママは同じびょういんではたらいている。
パパがかんじゃさんにしょくじを作って、ママはかんごしさんだ。
「病院の託児所にお願いしようか?」
「もう2年生だしなー。あっちも手一杯かも」
「両方のお母さん達もダメでしょう」
「前は健人が危ないから預けてたけど、今は預けた相手が危険になる可能性があるからなー。まだワクチン打ってないし。友達には無理だよね?」
「今はこっちからは頼みずらい」
「どっちにしろダメだ」
「じゃーどーすんの」
「うぅー」
さいごはパパのへんなこえでおわる。
パパもママもぼくがひとりでおるすばんするのをしんぱいしてるんだよね。
「ぼくひとりでだいじょうぶだよ」
よるじゃないからオバケもでないし。
「ダメだよ」
ママがソファをとびこえてぼくのまえにとんできた。