それから
トントン拍子で話が進む。
ほどんど拓ちゃんが全部進めてくれて、私は確認作業で終わってしまう。
「ごめんね。全部やらせてる」
残業終わりで拓ちゃんの夜食を食べながら謝ると、拓ちゃんは嫌な顔ひとつしないでこう答える。
「僕が好きでやってるから気にしないで。早く進めないと優奈さんが逃げちゃいそうで怖いから」
拓ちゃんの実家に私を連れて行ってから、拓ちゃんの動きが早い。今までの逃げられた彼女のトラウマを感じてるのだろうか。
「顔合わせはその日で大丈夫?優奈さん急に仕事入らない?」
「うん大丈夫。職場にも言ってるから」
この結婚は絶対成功させようと、誰よりも職場のみんなが気合いを入れていた。イベント好きな人達が多い職場にありがたいけど頭も痛い。
「衣装合わせ楽しみだね」
嬉しそうな声の拓ちゃんとは逆に「あはは」と棒読みの声を上げてしまう。いまさらドレスも写真もいいんだけど、拓ちゃんに頼み込まれてしまった。そして職場のみんなのお祝い第一弾として、予約の取れないウェディングフォトグラファーに会社のコネを使って無理やりねじ込み、撮影を依頼していた。お祝い第二弾が怖い。第五弾まであるという噂はもっと怖い。
色んなことが進んでる。
「優奈さん?」
「何?」
「大好きだよ」
拓ちゃんは魔法使いのように、私が不安になるとサラッとこんな言葉をかけてくる。
柔らかそうな髪に澄んだ綺麗なまなざし。形のよい鼻と色気のある唇。
10歳年下のイケメンさんは優しくて言葉上手で
やっぱり私は惚れてます。
「私も大好き」
素直に言える相手です。
トントン拍子で話が進む。
ほどんど拓ちゃんが全部進めてくれて、私は確認作業で終わってしまう。
「ごめんね。全部やらせてる」
残業終わりで拓ちゃんの夜食を食べながら謝ると、拓ちゃんは嫌な顔ひとつしないでこう答える。
「僕が好きでやってるから気にしないで。早く進めないと優奈さんが逃げちゃいそうで怖いから」
拓ちゃんの実家に私を連れて行ってから、拓ちゃんの動きが早い。今までの逃げられた彼女のトラウマを感じてるのだろうか。
「顔合わせはその日で大丈夫?優奈さん急に仕事入らない?」
「うん大丈夫。職場にも言ってるから」
この結婚は絶対成功させようと、誰よりも職場のみんなが気合いを入れていた。イベント好きな人達が多い職場にありがたいけど頭も痛い。
「衣装合わせ楽しみだね」
嬉しそうな声の拓ちゃんとは逆に「あはは」と棒読みの声を上げてしまう。いまさらドレスも写真もいいんだけど、拓ちゃんに頼み込まれてしまった。そして職場のみんなのお祝い第一弾として、予約の取れないウェディングフォトグラファーに会社のコネを使って無理やりねじ込み、撮影を依頼していた。お祝い第二弾が怖い。第五弾まであるという噂はもっと怖い。
色んなことが進んでる。
「優奈さん?」
「何?」
「大好きだよ」
拓ちゃんは魔法使いのように、私が不安になるとサラッとこんな言葉をかけてくる。
柔らかそうな髪に澄んだ綺麗なまなざし。形のよい鼻と色気のある唇。
10歳年下のイケメンさんは優しくて言葉上手で
やっぱり私は惚れてます。
「私も大好き」
素直に言える相手です。