私はそれを、前のめりになって覗き込む。
 そこには四人の名前が、ふりがな付きで記されていた。

・〝シロちゃん〟の生まれ変わり候補

(あたえ)時宗(ときむね)

伊凪(いなぎ)(こう)

仙田(せんだ)朔矢(さくや)

燈麻(とうま)実律(みのり)

 私は一人ひとり、名前を確認していく。

 AB型で、誕生日が十一月十九日以降である男子生徒という共通点がある四人。

 顔見知り程度の人、名前を聞いたことのある人、よく知っている人、全く知らない人と、バラバラだった。

「でも、血液型と生年月日なんてどうやって調べたの?」

 さっきからずっと気になっていたことについて尋ねてみた。

「オカルト研究同好会の顧問が教えてくれたんだ」

 驚いた。この同好会に顧問なんていたのか。

「顧問って、誰?」

「榮槇先生だ。顧問といっても、名前だけ貸してもらっているようなものだけどな」

 ああ、榮槇先生か。

 今日返ってきた数学のテストがいい点数だったことを思い出してニヤけそうになるが、どうにか私の表情筋が勝利する。