「すまない。この三日間は、俺以外の候補の可能性の排除と、俺自身の心の準備をしていた。早く言わなくてはダメだとは思っていたんだが……。君に打ち明けるまでに時間がかかってしまって、本当に申し訳ない」
なんとか頭の片隅にわずかながら冷静さを取り戻し、最低限の状況は把握できた。
いつも自信に満ち溢れている弓槻くんが、そんなに悩んでいたなんて。
私はまた、弓槻くんの新しい一面を知った。
「私が相談したときに、すぐに自分がシロちゃんの生まれ変わりって気づいたの?」
「いや。君が俺の運命の相手だということについては半信半疑だった。確信したのはかなり最近だ。最初は、もしかするとそうなのではないか、くらいの考えだった。その可能性があると思ったのは、俺も君と同じだったからだ」
「同じって?」
どういうことだろう。
「君は、運命に導かれてこの高校に入ったのかもしれない、というようなことを言った。俺も、同じようになんとなくひかれて、という理由なんだ。それに、生まれ変わりの研究を始めたこともそうだ。気づいたら、オカルト研究同好会なんてわけのわからないものまで作って、のめりこんでいた」



