「そういうことか……」

 すると……シロちゃんの生まれ変わりが誰なのか、私にもわかるかもしれない。

 ――不可能を消去して、最後に残ったものがいかに奇妙なことであっても、それが真実となる。

 一人ずつ、不可能を消していく。

 今まで行き詰っていたのが嘘のように、真相に向かって真っすぐに進む感覚。

 固く結ばれているかのように絡まった紐も、引っ張り方を変えてみれば、するするとほどけていく。

 あっという間に三人が消えて、残りは一人になった。

 ついに私は、シロちゃんの生まれ変わりの、運命の相手の正体を突き止めたのだ。



 そういえば、月守風香はどんな女の子だったのだろう。

 興奮が冷めずに眠れなくて、布団の中で考えていた。

 シロちゃんのことばかりに注意していたため、月守風香に関してはあまり考えたこともなかった。

 中学生にしては少し大人びていて、周りのクラスメイトを冷めた目で見ている、シロちゃんのことが大好きな女の子。
 それくらいしかわからなかった。