知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


愛美、事故だから許せな

胸……まだ感触が残っている

まだドキドキしてる俺って変かな



ブチッ!


「ごめん、華、ガット切れた、ラケット変える」

「えー、今日2本目だよー」

愛美はコートを出た

先週張り替えたのにな……
なんか2本も切れるとイライラするな


普段怒らない愛美がイライラしている

華はじっと見ていた
暑さのせいかな……


すぐハサミでガットを切って珍しくバックの上にラケットを投げコートに戻った

あー、もう!




合宿2日目の夜

「なー、合宿終わりの次の日さ休みじゃん、1年で海でも行かね?」

「行きてえ、もう1日休みなんて中々ないし」

「みんな行けんの?斗真とか、稔」

「ちょっと待って……聞いてくる」

斗真は携帯を持って部屋から出た

「稔は?」
「大丈夫だよ」

「斗真は彼女に聞きに行ったのか?」

「多分な」

「縛る彼女?」

「いや、全然そんなことないよ、斗真が話したい口実で出ていったんじゃないかな(笑)」

「斗真って彼女いるとは聞くけどあまり言ってくれないから隠したいのかな?

斗真ってイメージが違いすぎるというか……モテるだろ?彼女いるのも納得だけどさぁ」

「モテたな(笑)」

「あっ、俺マネージャー誘ってくる、友達何人か連れてきてもらおうぜ、誰かついてきて」

「行く行くー」

2人が部屋から出ていった


「愛美、明後日休みなんだけどさ」
「うん、知ってるよ」

「部活の時間は変更なしで午後練?」

「そう、5時まで、ん?終わってから会う?」

「それがさ、1年で海に行こうって話が今出てさ」

「じゃあ、行っといでよ、みんな行くんでしょ?」

「多分……」

「チームワーク大事だよ」

「俺……そろそろ愛美不足なんだけど……」

「そう?(笑)」

「愛美は?」

「斗真の中に入りたい」

「えー、俺も愛美の中に入りたいー」

「もうー、そういう事じゃなくて私の定位置の事〜」

「何だー、いいよ、ずっと後ろからギューッとするから」

「ゲームするよ、斗真にもたれてゲームするのがいい角度なんだよね(笑)」

「お前……」

「アハハッ、嘘嘘、会いたいよ」


「斗真ー」
「あっ、じゃあ戻るな」