知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


「まだ仕事してんの?」
「あれ?どうしたの?」

「走りに行ってくる」

「えー、凄い、疲れてない?」

「大丈夫、河原こそこんな時間まで仕事して」

「仕事だもの(笑)帰ったら洗濯機にいれておいてね」

「あっ、ごめん、仕事増やしちゃってるな」

「大丈夫よ(笑)」

「あの……さ、言うのもどうかと思ったんだけど……タンクトップはその男ばかりだし部屋だけにした方が……脇から見えると言うか……」

斗真は恥ずかしそうに一瞬目をそらせた

「えっ、あっ、見えた?」

まなみは脇を押さえた

「いや、わざとじゃなくて……ちょっ、ちょっと脇を押さえないで」

今度は脇を押さえたことで胸の谷間が見えた

「ごめん、気をつけるね、教えてくれてありがとう」

「うん、男達が言ってるの聞いたから……」

斗真はじゃあと言って走りに行った

まなみは斗真の後ろ姿を目で追った

普通なら黙っとくんじゃないかなぁ

誠実なんだな……逆に彼女がいる嶋本くんだからこそ興味が無くて教えてくれたんじゃ

はぁとため息をついて、宿舎に入った



びっくりした……ほんとに胸あるんだな

愛美なんてほぼないのに、いやいや、比べるのは違うな

身体で選んだんじゃないし、愛美も少し大きくなって……

ごめん、愛美……愛美好き、会いたい

頭をブルブルと振って気持ちを切り替え斗真は走った

宿舎に帰ってタオルと着替えを持ちシャワーに行く時にキャプテンに会う

「おっ、斗真、いいところに」
「はい?」

「明日マネージャーの買い物に10時から荷物持ちで行ってくれよな」

「俺ですか?」

「そうだよ、今から1年の部屋に行こうとしたらお前がいたからもう決定な(笑)」

「俺、彼女いるんで女子と2人は嫌なんですよね、自転車の時も噂になったんです」

「たまたまだよ、じゃあ、彼女に先に言い訳しときな(笑)頼んだぞ」

キャプテンはくるっと方向を変えて戻っていった

はぁ、またか……