しばらくゲームをしていた愛美は小声で言った
「マネージャーだし、無視できないよね」
斗真は愛美を右手で引き寄せた
「だろ?なんだよ、わかってないふりすんなよ」
「人を好きになる事も、怪我したことも仕方の無い事……」
「でも、誰も俺らの間には入れないんだよ」
斗真は愛美にキスをした
「んっ……」
斗真は愛美を右腕でしっかりと抱いて寝た
「うっ……ん〜」
朝から斗真のキスで起こされた
「もうちょっと優しく起こしてよ、息できないじゃん」
「呼んでも起きないし(笑)」
「嘘〜」
愛美は起き上がった
「苦しかった、暑っ、手首どう?」
「痛みはないよ、だいぶいい、ごめんな部活あるのに」
「大丈夫よ、私帰るね」
愛美は制服を畳むことなくカバンに押し込み
「お邪魔しました」
と帰っていった
愛美らしい(笑)
斗真は下に降りた
「母さん、病院はいいから部活連れて行って」
斗真は包帯を取り軽く手首を回していた
「痛くない、よし!」
夏休みに入った
野球部も夏の大会を終え、新チームになる
「えっ、合宿があるの?」
「うん、2泊で」
「バド部はないなぁ、楽しそうだね」
「きついよ、でも身体作っていかなきゃいけないしな」
「今でも凄いのに?」
「まあ、体力とか故障とかしない身体?ピッチャー4人いるから秋の大会でエースとるためには大事な合宿だ」
いつも斗真は前向きで凄いなぁ……
「夏休みなのに全然遊べなくて悪いな」
「ううん、私も部活あるし、インドア派だから平気だよー、熱中症だけには気をつけてね」
愛美は夏休みだからとか、時間とってどっか連れて行ってとか言わないから部活にも集中できるな
ちゃんと理解してくれるのもやっぱり合うのかもしれない



