知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


「石田さん、ありがとう、石川を連れてきてくれて」

稔の言葉に他のクラスメイトも話始めた

「ううん……愛美にびっくりした

先に彼女の事を心配して斗真くんを褒めるなんて」

「石川が来てなかったら保健室も行ってないし、部活もやってるよ、あいつは……

石田さんのLINEを聞いておいてよかった

ありがとう」

「あたしは何もしてないけど……彼女が……」

華は机で1人じーっとしているまなみを見ていた

「だね……でも起こったことは仕方ない訳で、誰も悪くない

マネージャーが自分を責めるのは仕方ないけど斗真に感謝してなるべく気にしないで欲しいけどね」

「だね……じゃあ、あたし、教室に戻るね」

「ありがとう」

昼休みが終わり掃除の時間も終わる頃斗真が包帯をして戻ってきた

まなみが急いでかけよる

「あの、大丈夫?」

「あぁ、もう気にするな、捻挫だし、今日は部活休むから」

稔もやってきた

「斗真痛い?(笑)」

「大丈夫、とりあえず腫れがひくまで様子みろって、俺は今日愛美と電車で帰るから」

「わかった……石川は部活は?」

「あるけど、待つ、愛美呼んでくれてサンキューな」

「冷静になった?」
「ああ(笑)」

放課後斗真は教室と図書室で時間を潰し7時前に校門で待つ

愛美と華がやって来た

「お待たせ〜待つの長かったでしょ」
「結構長かった(笑)」

「先に帰っていいって言ったのに」

「部活行かないなら一緒に帰りたかったし」

華は斗真にお大事にと声をかけ、自分の駅で降りた

愛美と斗真も駅について歩き出した

「ママに連絡しておくね、遅くなるって、お母さんに連絡した?」

「一応したけど、最近忙しいみたいで」

斗真のLINEが鳴る
「何か買って食べてって」

「じゃあ、コンビ二に寄って何か買って帰ろう」

斗真の家に着いて2人は夕食を済ませた

「愛美、遅くなったから泊まる?明日土曜日だし」

「ママに聞いてみる」

愛美は電話して事情を話した

初ちゃんに聞いてみるから少し待ってとの返事だった

結局斗真の母親はあと1時間は残業になることと泊まりの許可も出た