次の日の昼休み俺は席に座って廊下を見ていた
うるさい丸山カンナ(まるやまかんな)
と話す確率が高いのでは?と思ったのだ
純平が教室に戻ってきた
給食の後図書室に本を返しに行くと行ってたな……
純平はそのまま俺の隣に座った
「昨日さ……」
俺は純平に話しかける
「うん、ついて行って話せた?」
「いや、話せなかった、丸山はバイバイって話しかけてくれたけど顔を上げなくて……」
「ふーん」
「丸山と一緒に帰るって話が聞こえたから東門から出たんだよ」
「ほー」
集団でいて話すどころじゃなくて近づけなかった
「その中にはお前が話せる女子はいなかったのか?」
「いなかったな、顔は見たことある子はいた、テニス部の女子だったかな」
「あー、まあテニス部はグラウンドでやってるからな」
「そう……」
「だからさ、お前の携帯に入ってる子達とはタイプが違うんだよ
お前がいくらモテるからってお前の事を興味ない女子もいるわけ
どういうタイプがお前の好みか知らないけどな」
珍しく穏やかな純平が一気に話した
「それは……性格がよくて、可愛いい子に決まってんじゃん」
「そんなの、みんな好きになる!
性格なんて話してみないとわかんないし、付き合ってみてもわかんないよ」
「でもさ……付き合うなら長く付き合いたいじゃん」
「そういう一途なとこは周りは見てくれないけどな、お前の場合(笑)」
「何でかな?」
「チャラそうじゃん」
「友達は別にいっぱいいてもいいじゃん?」
「まあ、お前の考えだから俺は別にいいけどさ……」