知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


水曜日の朝

「あっ!辞書間違えた」

「英語?」
「うん」

「置いて帰ってないの?」

「宿題あったから持って帰って、何で私さ、漢和辞典なんか持ってきたんだろ〜(笑)」

「愛美って天然?(笑)英和と漢和間違えたんじゃない?」

「朝はぼーっとしてるかな(笑)」

「斗真くんに借りれば?」
「あっ、そうか」

愛美は携帯を出した

‘’斗真、英語の辞書忘れた‘’
‘’何時間目?‘’

‘’5限‘’
‘’大丈夫、昼休みに取りにこいよ‘’

‘’ありがとう‘’

「よかった、ダブってなかった〜

昼休みに6組に行くから着いて来てー」

「いいよ、斗真くんに会おう(笑)」

「恥ずかしいな」

「愛美が忘れるからじゃん?」
「確かに(笑)」